日米財政問題/今週の株式相場(7/26)

過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は7月26日(火)の金融・経済情報をお送りします。

■日米財政問題/
日本=第3次補正予算案策定の見通し全く立たず

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は日本の第3 次補正予算と米国連邦債務上限引き上げ問題について、それぞれ次のような見通しを示した――。

(1)日本:第3 次補正予算

第2 次補正予算は波乱なく成立に至ったが、第3 次補正予算となると話は全く別である。財源手当てに関する与野党のスタンスの差が大きいためである。与党(政権側)が自民党の4K 支出大幅削減要求を簡単に飲むことはなく、第3 次補正予算案策定の見通しは全く立たない。また、首相が今国会の会期末直後までに退陣する可能性は低いとの見方を維持したい。


■今週の株式相場/
今週の東京市場は、戻りを試す局面と予想する

みずほ証券・グローバル調査業務部投資戦略室エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は25日、今週の株式相場について次のようにコメントした――。

<今週の予想レンジ=日経平均で 10000円~10300円>

今週の東京市場は戻りを試す局面と予想する。今週、米国で佳境が続く中、①日本企業の決算発表も前半の山を迎える。こうした状況下、市場は様子見気分の強い動きとなりがちだが、これまでに発表された米国企業の決算の内容が悪くなく、特に市場の警戒が強かったテクノロジー関連株で構成されるNASUDAQ100(NDX)などは01年2月以来の水準まで上昇している。他方、日本企業でも安川電機や日本電産など滑り出しは好調である。

②米国の債務上限引き上げ法案に折り合いが付くことを前提に、日米ともに決算待ちの姿勢では上昇相場に乗り遅れるとの意識が台頭しそうである。大震災以降、日本株は③月末にかけて上昇する傾向が鮮明である。また、大勢的な上昇相場の初期局面は売り方がつくるとの経験則を裏付けるかのように、前週末の信用残高動向が公表された翌日の日経平均株価が8週連続で値上がりしている点も注目される。
(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。


▼今日の株価予想/
決算銘柄への材料頼み、ダウ下げ織り込み全般下げ幅限定か

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

東京市場はもみ合い基調が継続か。米株安を嫌気した売りは主力株に続くとみられるが、昨晩のダウ平均の下げなどは織り込んでおり、全般下げ幅が広がる展開は想定しづらい。昨日の大引け後にキヤノンが市場予想を上回る通期営業利益見通しを発表した。全体相場の下支え要因になる可能性がある一方、国際優良株でも直近安値を下回る銘柄が出始めており、ポジティブな影響は一部にとどまりそうだ。

今週から主力企業の1Q決算が本格化しており、好決算銘柄への資金のシフトで動意付く銘柄が多くなりそう。また、新興市場の主要指数が相対的に高値圏を維持しており、引き続き中小型株優位の展開が続くとみられる。

日経平均の予想レンジは10070円~9980円。一目均衡表では先行スパン上限(9668円)が横ばいに入る一方で基準線(9763円)が上昇に転じる。もち合い相場に入る可能性もあるが、上昇が続く短期移動平均線をサポートに底堅い地合いが続こう。


話題の銘柄

6135 牧野フライス製作/アジアをドライバーとしたトップライン成長に期待、目標株価1050円

大和証券CMでは、工作機械の主要4社(オークマ、アマダ、森精機、牧野フ)の中で最も海外売上高比率が高く、特にアジア地域での業容拡大が進んでいる点に注目。4社の中で最も過去最高益に近く、中長期での株価上昇余地が最も大きいとして、工作機械セクターのトップピックに挙げた。金型製造用の立形MC(複合工作機)や放電加工機に強みを持っており、金型産業が盛んな中国や、今後市場拡大が期待されるインドでの拡販に期待できると指摘した。足もとで取引が拡大している中国EMS(電子機器受託生産サービス)向け横形MCも好調と言及。アジアをドライバーとしたトップライン成長が期待できるとみている。さらに11年後半以降は、ボーイングなど顧客の生産レート引き上げが見込まれるため、同分野で高いシェアを持つ航空機産業向け大型MCの出荷も拡大する見通し。これらを踏まえ、今12.3期の営業利益予想を、会社予想70億円(EPS 49.4円)に対し95億円(EPS 58.4円)、来13.3期を140億円(EPS 80.9円)と予想。投資判断を新規に「2」、目標株価を1050円としてカバレッジを開始した。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/


▼ドル相場予想/
米国債務問題=米国が抱える多くの問題の1つに過ぎない

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

市場の話題は一転して米国債務問題に移った。騒がれているような大荒れの市場になるのか、ならないのかわからない。あの国の問題は、別にこれだけでなく、これは単に多くの問題のうちの一つに過ぎない。この件が一件落着しても長期的なものは変わらない。(7月25日夜中)


▼海外FX相場/
ドル円=反落、ユーロドル=小反発、ユーロ円=続落

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした――。

海外FX市場サマリー(今朝)

ドル円は反落。終値は78.27-32円と前営業日NY終値(78.53円)と比べて26銭程度のドル安水準となった。米連邦債務上限の引き上げ問題に進展が見られずデフォルト懸念がくすぶっていることが相場の重しとなった。25日の欧州市場の取引時間帯には78.055円と3月17日以来の安値をつけた。ただ、78.00円に観測されているオプションのバリアがサポートとなったため下値は限られた。なお、ドル売りは特にスイスフランに対して進み、ドルスイスフランは欧州市場で0.8021スイスフランと史上最安値まで下げた。


■長期金利予想/
潜在成長率は下方屈折=「分水嶺」は下方シフトへ

三菱UFJモルガン・スタンレー証券・デットリサーチ部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Morgan Stanley Securities Co.,Ltd.)は25日、「景気動向の焦点はV字回復後の供給制約下における潜在成長力」として、債券市場への影響について次のように語った――。

<焦点は景気のV字回復の確認とその後の回復経路の展望>

今週末は例月の重要経済指標の発表が目白押しだ。なかでも注目されるのは6月分の鉱工業生産指数と7・8月分の製造鉱業生産予測調査結果。焦点は景気のV字回復の確認、およびその後の回復経路の展望である。

6月の生産指数は前月比+4.2%と3カ月連続のプラスを予想している。市場予想(QUICK)も同+4.3%(+3.0%~+5.0%)。同月の生産予測指数の伸び(同+5.3%)には届きそうにないものの、"現場力"によるサプライチェーンの早期復旧を映し、5月に続いて大幅に上昇する見込みだ。ならば、大震災で15.5%も急落した生産指数もわずか3か月あまりで震災前の95%レベルまで復元することになる。先週発表された6月の貿易統計でも、輸出の減少率(前年同月比▲1.6%)が予想以上に急縮小していた。それにより貿易収支は3か月ぶりに小幅ながら黒字に戻った。こうしてみいると、景気は未曽有の「負の供給ショック」(注)にめげず、早くもV字回復を遂げたと言える。その結果、大幅減産に伴う所得減少が投資・消費の抑制に波及する「負の需要ショック」はどうやら未然に回避されそうだ。このことは、大震災直後の悲観ムードが蔓延していたときのことを思い起こせば、大きなポジティブ・サプライズである。(注)先週22日に公表された2011年度の年次経済財政報告(経済財政白書)は、ストックの毀損やサプライチェーンの寸断などの「負の供給ショック」によって、潜在GDP(実質)は1%程度、年率換算で約6兆円失われたと試算している。


▼NY金予想/
米国債格下げ⇒ゴールドはさらなる高値追う

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした――。

Gold

昨日のGlobex openingは週末の米債務上限引き上げ問題の合意がならなかったことで、マーケットオープンを待って買おうと思った向きの買いがまとめて入り、いきなり金曜日の終値よりも10ドル以上上がってスタート、一時1624ドルまで上昇しました。その後はやや落ち着きを取り戻し、アジアの現物売りにより1609ドルまで下落、しかしヨーロッパではまた買いが強くなり、ニューヨークを通して1610ドル台でのしっかりの動きで終始しました。


▼米欧商品市況/
NY貴金属=米債務問題で金は一代高値更新

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された25日の海外商品市況は次のようになった――。

◎NY貴金属=プラチナを除き上昇、米債務問題で金は一代高値更新

金は続伸。米国の債務上限引き上げ協議が難航したため、安全への逃避買いを集めて一代高値を更新した。ギリシャ国債の格下げも強材料。ただ、利食いで上げ幅を縮小。
銀は続伸。米国の債務問題やギリシャ格下げ、金の一代高値更新で41ドルを突破した。金が上げ幅を削ったため40ドルを下回ったが、押し目買いでプラスに浮上した。
プラチナは反落。米債務上限引き上げ協議の難航で金・銀が急伸したため、1800ドルを突破したが、ギリシャ国債の格下げやリスク回避の流れで地合いを弱めた。
パラジウムは反発。他の貴金属の急伸で高寄りしたあと、欧米債務問題で値を消したが、800ドル台を維持したあとは、投機筋の押し目買いでプラスサイドに浮上した。
(オーバルネクスト/東京)

情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/

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ニュース・チェック

★東証1+2部時価総額(25日)=298兆1631億円(前日比-2兆2835億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は依然として不透明な米国債務問題や円高で上値は重い。日経平均 が終値で前日比+4.33円高の10、054.34円、またTOPIXも同+0.94高の862.85、JASADAQ-TOP20は同+3.55高の1508.10となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは20業種。保険業、その他金融業、陸運業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場は総じて円高傾向。ドル円相場は一時78円割れとなり78円を挟む展開、ユーロ円は112円台前半で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

カブドットコム証券株式会社(8703)

■平成24年3月期第1四半期 決算短信、決算説明資料
■当社口座が無くても利用可能なスマートフォン専用高機能アプリ「kabu smart(TM)」
http://kabu.com

松井証券株式会社(8628)

■NetFx「英ポンド/円」スプレッド縮小キャンペーンについて
http://www.matsui.co.jp/company/index.html

株式会社サイバーエージェント(4751)

■サイバーエージェント・ベンチャーズ、台湾拠点を開設
http://ir.cyberagent.co.jp/