過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は8月30日(月)の金融・経済情報をお送りします。
■日銀・臨時会合/
政策担当者に求められるのは外需依存型経済からの脱却
クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、今日開催の日銀・臨時金融政策決定会合の動向について、「追加緩和策を決定する可能性がある(追加緩和策が議論されるだけで、政策決定は9 月7 日の定例会合まで先延ばしされる可能性がある)」と見ている----。
基本的には、既に市場が織り込んでいる固定金利オペ拡充措置以上のものを期待しにくいが、声明文で、時間軸効果の強化を行う可能性はある(「CPI 前年比が物価安定の理解における中央値を安定的に超えるよう、金融緩和を粘り強く続ける」などの表現が盛り込まれる可能性はある)。ただ、その一方で、「今、政策担当者に求められていることは外需依存型経済からの脱却であり、場当たり的な円高対応ではないはずである」と指摘する。
▼7月雇用・消費支出/
実質消費支出=エコカー補助金終了、猛暑特需等が大きく寄与
大和総研・経済調査部(笠原滝平さん+熊谷亮丸チーフエコノミスト/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は27日、7月の雇用と消費支出について、次のようにコメントした----。
(1)7月の完全失業率は5.2%となり、市場コンセンサス(5.3%)を下回った。前月から0.1%pt 低下し、6ヶ月ぶりの改善となった。また、有効求人倍率は市場コンセンサスどおり0.53 倍となった。前月から0.01pt 上昇し、3ヵ月連続の改善となった。就業者の増加、失業者の減少、非労働力人口の減少など雇用はバランスの良い改善となった。
(2)7月の家計調査では実質消費支出(二人以上の世帯)が前年比+1.1%と市場コンセンサス(+1.5%)を下回ったものの、2ヶ月連続の増加となった。これには、エコカー補助金の終了に先立つ駆け込み需要、猛暑による特需の影響等が大きく寄与したと見られる。
▼7月物価・雇用・消費/
雇用=回復は非正規雇用が中心であると推察
クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は27日、7月の消費者物価、雇用、消費支出に関して、「止まらぬデフレ」として、次のようにコメントした----。
(1)依然埋まらぬ負のアウトプット・ギャップ、回復力の乏しい雇用情勢を背景とした賃金弱含みを背景に、物価は引き続き下落基調を辿っている。7 月の全国コアコアCPI(食料およびエネルギーを除く)は前年比-1.5%と下落を続けた。季節調整済みでも前月比-0.1%と引き続き弱い(6 月:同0.0%)。一方、8 月の東京コアコアCPI(季調済)は前月比0.0%であり、同月の全国コアコアCPI も引き続き低調と見られる。弊社は引き続き、2010 年中のコアコアCPI がマイナス1.5%近辺を推移すると見る(高校授業料無償化の影響を含む)。コアCPI については、エネルギー価格がプラスに寄与し、年後半からコアコアCPI を上回って推移していくと見られる。
(2)7月の就業者数(季調済)は前月差21 万人増と2ヶ月連続で前月から増加した。(6 月:4 万人増)。有効求人倍率も0.01 ポイント上昇の0.53 と、緩やかながら3ヶ月連続で改善を続けており、雇用情勢はようやく底入れしたものと判断される。
話題の銘柄
7966 リンテック/今期過去最高益となる公算大、目標株価2200円→2500円
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は27日、話題の銘柄ついてリンテックを取り上げ、次のようにコメントした----。
みずほ証券では、太陽電池用バックシートや半導体関連製品などの好調が業績をけん引すると予想した。太陽電池用バックシートの出荷先の60%をアジア地域が占めており、同地域の需要拡大を背景に、世界シェアが30%前後に上昇したと推定。下期における液晶市場の在庫調整などを考慮しても、過去最高益の更新時期が、来12.3期から今11.3期に1年前倒しとなる可能性が高まったと言及した。来期は、6月に稼働を開始した土居加工工場(太陽電池用バックシート)がフルに寄与する見込み。また、半導体関連製品では、東芝やディスコと共同開発しているDBG(Dicing Before Grinding)プロセスの普及・拡大に伴い、表面保護テープの出荷拡大に期待できるとみている。これらを踏まえて、今後の業績を見直し。営業利益ベースで、今11.3期を、会社予想135億円(EPS 121.7円)に対し、140億円→200億円(EPS 172.0円)、来12.3期を175億円→220億円(EPS 186.5円)と増額修正。投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2200円→2500円と引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
■円高と為替介入/
日本の景気悪化は欧米にもマイナス=過度の円高には懸念?
大和総研・投資調査部チーフ為替ストラテジストの亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は27日、円高対策としての為替介入について、「もし円高が続けば、日本の当局による単独での円売り介入が次の一手となろう」と語った。
日米購買力平価との対比でみると、大規模介入を行った2003 年度の水準以上に円高・ドル安が進み、実質実効為替は03 年度平均並みの水準まで円高が進んでいる。そこで、「株価が03 年度初期と同様の低水準にあることも含めて考えると、1 ドル=80 円を超えるようであれば為替介入の可能性も出てくる」と見ている。
▼FX相場予想/
教科書通りの展開だが、従来の円高とは明らかに異なる
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は27日、為替相場について概ね次のようにコメントした----。
フライデー相場。いろいろ分析するに、新聞の一面を飾ったり、マスコミが騒ぎ過ぎたり、いろいろ大げさな予想が出始めると相場は沈静化するものだ。教科書通りの展開となっている。だが、今までの円高とは明らかに異なる。ロング筋はほとんど雪隠詰めになっているが、我慢忍の一字の側面が際立つ。
▼FX相場予想/
上下するも、大筋のところは方向感に乏しい動き
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
<27日> 27日の為替相場も、細かいところでは上げ下げがありますが、大筋のところでは方向感に乏しい動きとなっています。日本の政府関係者などが色々と発言し、その発言に注目する状況となっていますので、様子見ムードが強まっているということかと思います。
やはり今の円高水準は日本の輸出企業のみならず、各方面で色々な問題が出てきますので、私自身も日本のためにこの円高を止めたいと考えています。今後も頑張って各所に働きかけていきたいと思っています。
(注)私自身(民主党衆院議員)が、今後の政策に少し関わってくる可能性が出てきました。そのため、これからは立場を考えながら発言しなくていけなくなるかもしれませんが、その点はご了承ください。ただ、海外のファンダメンタルズなどについてなどは、これまでとそれほど変わりなくお伝えしていけると思いますので、その点は今後もみなさんの投資のご参考になればと考えています。
▼NY金相場/
投資資金が完全に逃げない限り、強い地合続く
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
Gold
全体的に小動きでした。月曜日ロンドン休みということもあり、しっかりながら小動きに終始。ロンドンのディーラーは早めにLong weekendに突入した人間が多かったようです。(笑) マーケット引け後に発表されたCFTCの数字はゴールドのロングが50トン近い増加で三週連続増加。7/20日に760トンまで減った投機家ロングが929トンまで回復しました。それにともないデータ発表時点の価格も1160ドルから1222ドルまで回復。Investment資金が完全に逃げない限り、ゴールドの強い地合は続きますね。
▼米欧商品市況/
NY原油=期近は大幅続伸、シカゴ大豆=大幅続伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された27日の海外商品市況は次のようになった----。
◎NY原油引け速報=期近は大幅続伸、株高で買い戻される
原油は期近が大幅続伸。米連邦準備制度理事会のバーナンキ議長発言を受けた株式相場の上昇などを好感し、期近は序盤の安値から急速に買い戻されると、19日以来の水準へと上昇した。
◎シカゴ穀物引け速報=大豆は大幅続伸、コーンは期近が続伸
大豆は大幅続伸。11月限は、強基調を引き継いで前日の高値を抜いたあとも、単収に対する不透明感や小麦・コーンの上昇、中国向けの大口成約、ドル安・株高・原油高をはやして値を飛ばした。主要移動平均を抜き、テクニカル買いを誘った。
コーンは期近が続伸。12月限は、投機買いで前日高値を抜いたあとも、収穫が始まった南部の単収が予想を下回ったことや仕向け地不明の大口成約、小麦の7ドル突破、FRB議長の金融緩和発言によるドル安・原油高をはやして8月の高値を更新した。
(オーバルネクスト/シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
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ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(27日)=281兆9238億円(前日比+2兆7238億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は全面高。欧米株高や円安進行を好感して大幅続伸。日経平均 が終値で前日比+274.33円高の9,265.39円、またTOPIXも同+19.94高の839.56、JASADAQ指数は同+0.31高の48.57となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは33業種。保険業、不動産業、その他金融業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は米国株反発や日銀の追加緩和期待から円が急反落。ドル円相場は85円台後半で推移、ユーロ円は109円台後半で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(8601)
■【円高緊急企画!】ダイワ365FX (くりっく365)『取引手数料 "0 円"キャンペーン』実施
http://www.daiwa-grp.jp/press/index.cfm
三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社
産業ファンド投資法人(3249)
■資金の借入(金利決定)に関するお知らせ
http://r31.smp.ne.jp/u/No/65026/EiFyfDCHEPa8_56/100827001.html
■第1 回無担保投資法人債(劣後特約付及び適格機関投資家限定)(金利決定)に関するお知らせ
http://r31.smp.ne.jp/u/No/65026/d8MtibCHEPa8_56/100827002.html
http://www.iif-reit.com/ir/index.html

