過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は8月23日(月)の金融・経済情報をお送りします。
▼今日の株価予想/
手控えムード強く、直前安値前に売り買い交錯か
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
東京市場は小幅高の展開か。海外市場は景気に対する先行き不透明感から軟調続くが、先週末のCME225先物は9165円と下げ渋る動き。政府の追加経済対策、日銀の追加金融緩和に対する市場の反応を見極めるべく、手控えムードが強くなりそうだ。海外株安で買い材料に乏しい半面、直近安値を前に下値では主力大型株中心に国内年金などの大口買いへの期待感や、ドル円が85円台半ばで推移していることが売り圧力を和らげよう。
半導体や液晶関連などの一部で売りが続く可能性はあるが、長期金利の低下を背景に不動産、金融の一角や電力・ガス。スマートグリット関連などのテーマ性のある低位材料株に短期値幅取り資金が向かいそうだ。
今週は政策発動の行方に注目が集まりそうだ。政府は追加経済対策でエコポイント制度やエコカー補助金の延長、新卒者の就職支援、中小企業の資金繰り支援などを検討する見通し。菅首相と日銀の白川総裁の会談では、急速な円高などへの対応策として追加金融緩和に踏み切るのかどうか注目されている。円高一服や政策発動により投資家心理が改善すれば、急反発するシナリオも考えられる。
米国では4−6月期GDP改定値が発表される。6月の貿易赤字が想定よりも悪化したことで、速報値(前期比年率+2.4%)から大幅に下方修正される見通し。その前に発表される中古住宅販売件数や耐久財受注、新規失業保険申請件数など弱い結果が続くようだと、GDPの下方修正で悲観職が強まる可能性はあろう。
日経平均の予想レンジは9190円−9130円。一目均衡表では転換線が週初は9255円に大幅に下がることから、下押す場面があるかもしれないが、直前安値を前に踏みとどまれば、転換線と基準線が同時に横ばいになる9月1日あたりから、再び戻りトライといったシナリオなどが考えられる。
話題の銘柄
6594 日本電産/家電用モータの陣容整う、貢献拡大の期待高まる、目標株価11500円
UBSでは、「日本電産は米国Emersonの家電用モータおよび産業用モータ(EMC事業)の買収を発表した。EMC事業は米国を中心に強い顧客基盤を有し、収益性も良好。09年度は景気悪化の影響を受けたものの、実力としては売上高10億ドル以上、営業利益率10%程度の模様。買収金額は非開示だが500〜600億円の模様(当社推測)、バリュエーションは適正レベル。全額手元資金で対応」、「過去、自ら米国市場を開拓してきたが、市場特性が異なり手間取っていた。EMCを手中に収めたことで、ブラシレス技術を活用した(高効率な)新製品の投入・拡販が可能に。グループで家電用モータを手掛けるソーレモータ(欧州)やシバウラとのグローバル連携も見込まれる。海外家電でも省エネ要求が加速しつつあることや、円高活用の視点などから、今回タイミングは非常に良いと言えよう。営業利益貢献は、EMC既存分100〜150億円+シナジー効果−暖簾償却。中長期では家電用全体で数百億円単位の貢献に」、「PC/HDDの生産調整を受けて同社株価も調整中。しかし、PCの月次生産は7月の大幅調整を受けて既にボトム圏にあると推測。今後、月次生産の改善を見ながら同社株価も下値切り上げに転換してくると予想する」と指摘。今2011年3月期連結営業利益を会社計画1000億円(EPS452.3円)に対し1100億円(EPS516.7円)、来2012年3月期1260億円(EPS601.8円)、2013年3月期1390億円(EPS667.6円)と予想。投資判断「Buy」、目標株価11500円を継続した。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
■追加緩和と円相場/
世界的株安のなかでの円安・株高は難しい
今日にも菅首相と白川日銀総裁が会談する予定と報道されているが、具体的な日程は明らかになっていない。大和総研・投資調査部チーフ為替ストラテジストの亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は20日、「日銀追加緩和に円安効果はあるか」という観点から、過去に日銀が追加緩和を決めた前後10日間のドル円と株価のパフォーマンスを示した。
これらのデータを元に、亀岡さんは次のように語った----。
「固定0.1%で期間3ヶ月の新型オペの10 兆円増額や期間延長なら円安・株高効果はありそうだが、09 年12 月は11月米雇用統計が強かったことによる影響もある。また、いずれの局面も世界的な株価動向が影響しており、世界的株安のなかでの円安・株高は難しいだろう。」
▼ドル円投資戦略/
上がれば上がったなりに戦略の練りようもある
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。
ひでえ相場だなあ。"隠れキリシタン"の買いで何とか支えられている印象だね。底堅いなら上がればいいと思う。上がれば上がったなりに戦略の練りようもある。それが毎日お盆相場では何とも身動きが取れない。政府の言う急激な円高相場というのはどこの世界のことだろうと思うのである。(8月20日。夜中。)
▼海外ユーロドル相場/
3日続落:一時1.2664ドルと7月13日以来の安値
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
海外FX市場サマリー(今朝)
ドル円は3営業日ぶりに反発。アジア時間に付けた高値85.54円を上抜けて、一時85.82円まで値を上げた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスが一時83.304と7月22日以来の高水準まで上昇するなど、欧米株価の下落を受け全般的にドルの買い戻しが進んだ流れに沿った。政府・日銀による円高対応策への警戒感が根強い中、市場関係者からは「週末のポジション調整と見られる買い戻しが入った」との声が聞かれた。「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けた買いが入った」との指摘もあった。
なお、時事通信は20日夜、「政府・日銀は、菅直人首相と白川方明日銀総裁の週明けの会談を見送る方向で調整に入った。代わりに電話協議を行う案が浮上している」と報じたものの、反応は薄かった。
ユーロドルは3日続落。一時1.2664ドルと7月13日以来の安値を付けた。欧州の取引時間帯に、ウェーバー独連銀総裁が「欧州中央銀行(ECB)の銀行に対する無制限の流動性供給策は、年末以降も継続されるべき」などと述べたと伝わった。ECBによる金融緩和の長期化が示唆されたとして、ユーロ売りが進んだ流れを引き継いだ。独連邦債に対するギリシャやポルトガル国債の利回りスプレッドが拡大するなど、欧州の一部の国で景気の先行き不透明感が強まっていることもユーロ売りを促した。
ただ、中盤以降は下げ渋る展開に。市場参加者からは「1.2650ドルには買い注文が観測されている」、「一目均衡表雲の上限が位置する1.2634ドルレベルがサポートとして意識されている」との声が聞かれたほか、米国株価が引けにかけて下げ幅を縮めたため買い戻しが進んだ。
ユーロ円も3日続落。ウェーバー独連銀総裁の発言を理由にユーロ安が進んだ流れを引き継いだ。株価の下落を背景に、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方から売りが進むと、一時7月1日以来の安値となる108.25円まで値を下げた。ただ、売り一巡後は下値を切り上げる展開に。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出たため、一時109円台前半まで値を戻した。
■今週の長期金利/
20年債入札が順調なら、0.90%割り込むと予想
三菱UFJモルガン・スタンレー証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Morgan Stanley Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした----。
<予想レンジ>
・長期金利(#309) 0.880%〜0.950%
・債券先物(9月限) 142.70円〜143.25円
<シナリオ>
長期金利は恐る恐る低下余地を探る展開を続ける。背景は「菅−白川会談」後の日銀による追加緩和期待、円高/株安が示す景気の先行き不透明感、米長期金利の低下基調など。20年利付国債入札が順調にこなされれば0.90%を割り込む。一方、追加緩和実施で材料の出尽くし感が生じたり、入札が意外に低調だったりすると、利益確定売りが優勢となり上振れする。
ポイントは、①長期金利の低下余地をどう考えるか?②今週も目白押し〜金利低下を促しそうな相場材料の数々、③長期金利が下げ止まり、反転に転じるきっかけは?
債券先物チャート
9月限の日足は前日に続いて上影陰線となり、143円ラインで頭打ち感を示した。半面、前日の高値も一時更新し、上値慕いムードの持続も体現している。
▼NY金相場/
実需は一休み、1200ドル割れを待っている感じ
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
Gold
小動きに終始ですね。狭いレンジの金曜日でした。実需はこのレベルでは一休み。1200ドル割れを待っている感じですね。欧米のトレーダーも金曜日は早く帰ったようです。今週も夏休み真っ只中で静かそうです。
Silver&PGMs
ゴールドがしっかりのときはこちらはさえません。金曜日はシルバーが18ドル割れまで下げて、プラチナも1500ドル近くまで下げました。株価がさえないのが効いています。ただ大きく下げる地合いではないと思います。
▼米欧商品市況/
コーン=急反発、アラビカ・コーヒー=期近は大幅続伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された20日の海外商品市況は次のようになった----。
◎シカゴ穀物引け速報=大豆は続落、コーンは急反発
大豆は続落。11月限は、急落に対する反動でプラスに浮上したが、アイオワ州、ミネソタ州の単収増加観測やドル高・株安・原油安、テクニカル悪化で前日の安値を下回った。インディアナ州の降雨予報も弱材料。ただ、10ドルを維持して持ち直した。
コーンは急反発。12月限は、大豆安やドル高・原油安を嫌気して前日の安値を下回ったが、アイオワ州の単収が前年割れと伝えられたことや大口の輸出成約をはやして押し目買いが優勢になり、前日の高値に急接近した。ファンド筋や最終需要家が買った。
◎NYソフト引け速報=粗糖は期近3本が反発、需給ひっ迫やチャート面の強さなどで
粗糖は期近3本が反発。10月限は目先の需給ひっ迫やチャート面の強さなどを背景に、序盤に3月11日の高値に顔合わせした。
アラビカ・コーヒーは期近が大幅続伸。12月限は、高品質なコーヒーの供給ひっ迫やチャート面の強さ、期近9月限の受渡通知開始日を23日に控えたポジション絡みの動きやテクニカルな動きなどを背景に、2008年3月5日以来の水準へと急伸した。(オーバルネクスト/シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(20日)=284兆9055億円(前日比−4兆8940億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は円相場が揉み合いながら円高気味に推移し軟調な展開。日経平均 が終値で前日比−38.47安の9,141.01円、またTOPIXも同−3.29安の826.30、JASADAQ指数は同−0.34安の47.95となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは10業種。石油・石炭製品、その他金融業、水産・農林業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は観測報道の「首相と日銀総裁会談」に関する公式発表がなく円が総じて強含み。 ドル円相場は85円台前半で推移、ユーロ円は108円台後半で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
松井証券株式会社(8628)
■【株touch】トレーディング機能開始記念口座開設キャンペーンの実施について
〜本日より国内の証券会社で初めてiPhone向けアプリケーションから株式取引が可能に〜
http://www.matsui.co.jp/company/index.html
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■月次推移の公表取り止めに関するお知らせ
http://www.dena.jp/ir/index.html

