主要国の財政政策/世界景気見通し(8/3)

■主要国の財政政策/
英米日=景気下支え、大陸欧州諸国=財政再建重視

大和総研・顧問の田谷禎三さんは、「このところ内外のメディアで先進諸国の財政政策スタンスのありかたに関する記事が目立つ」として、景気と財政再建との狭間で揺れる先進各国の財政政策について、おおよそ次のように語った――。

足許の景気を支える必要がある一方、財政赤字の急増もあって財政再建の必要もある。今後の財政政策のあり方によっては、世界経済動向に大きな影響を与えることになるだろう。英米日では景気下支えが、大陸欧州諸国では財政再建がより強調される展開になるのではないか。したがって、大陸欧州諸国の場合、今後の景気はより慎重に見る必要があるだろうし、英米日の場合、どこまで将来の財政再建計画を信じさせることができるかが焦点になるだろう。


■世界景気見通し/
  世界的に"ミニ在庫調整"の可能性が高まっている

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、 「製造業生産の先行指標は世界的に低下傾向を続けている」とした上で、世界景気の見通しについて次のように語った――。

世界生産は年内は回復軌道にあるが、伸び率は着実に鈍化することが見込まれる。こうした中で、中国、米国ともに世界的に金融引き締め観測が遠のいた。二番底懸念に至らないマクロ経済指標の鈍化と金融引き締め観測の後退という組み合わせは株式市場の堅調地合いをもたらしている。しかし、こうした心地良い組み合わせはあまり長続きしないかもしれない。世界的に"ミニ在庫調整"の可能性が高まっているからである。


■8月主要市場見通し/
7月に提示した「市場の好転シナリオ」を維持

オフィス セントポーリア代表の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi:CFA/ President, Office Saintpaulia)は2日、8月の主要市場について見通しを示し、概略、次のようにコメントした――。

7月に入っても、依然として巷間では悲観論がよく聞こえる状況が続いた。ただし、次の2つの変化も表れた。それは、①悲観愛好家の攻撃対象が、これまでの欧州財政・中国景気から、米国経済の先行きへ移行した、②これを反映して、日本株と米ドルの対円相場を除いては、7月は底入れ持ち直しの動きを始めた(諸外国の株価、ユーロや豪ドルの対円相場、一部南欧諸国の国債価格など)。


■今週の株式相場/
 週を通しては直近のレンジ内の動きに留まる、と想定

みずほ証券・グローバル調査業務部投資戦略室エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は2日、 今週の株式相場について次のようにコメントした――。

<今週の予想レンジ=日経平均で9400円~9800円>

今週の東京市場は揉み合いの展開と予想する。市場参加者の漸減傾向は今暫く続き、今週も①"板"の薄い状態は変わらないと考える。ユーロおよびドルの両睨みの状況ながら、足元では後者に軸足が置かれていると思われ、東京市場は連日発表が予定されている、米国の経済指標の内容を映じた動きを示すこととなろう。取り分け週末の②米雇用統計には市場の関心が集中、それまでの日々の株価の振れ幅はやや大きくなるとしても、週を通しては直近のレンジ内の動きに留まると想定。米国経済への先行きへの不安が東京市場の頭を押さえる一方で、③日本企業の好業績によって下値も支えられるといったイメージである。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。


▼今日の株価予想/
 25日線上昇でさらなる一段高へのスタートか?

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

東京市場は大幅続伸へ。米株高や欧州金融機関の決算などを好感して、金融株中心に幅広い銘柄に買いが波及する展開か。商品市況の上昇期待なども商社株はじめ資源関連株にはプラス。米国ではマクロ指標に対する警戒感が根強く、週末の雇用統計まで重要な指標が続くが、楽観ムードも漂ってきており、ドル円の動きが週後半にかけてのポイントとなろう。

日経平均の予想レンジは9820円-9690円。25日移動平均線が上昇に転じる可能性があり、さらなる一段高へのスタートとなりそう。きょうの決算発表は、旭化成、コスモ石油、出光興産、クボタ、スズキ、HOYA、三井物産、大京、NTTデータなどが予定されている。

2日のダウ平均は208.44ドル高と大幅上昇。NASDAQは40.66ポイント高、S&P500は24.26ポイント上昇して取引を終えた。BNPパリバの4-6月期決算やHSBCの上半期決算の内容を好感。金融セクターなどが主導し、ダウ平均は買いが先行した。また、7月のISM製造業景況指数が予想を上回ったことも材料視された。


話題の銘柄

7201 日産自動車/新モデル好調で業績回復に弾み、目標株価840円→850円 

BofA MLでは、「11年3月期第1四半期営業利益は1679億円(前年同期は116億円)。欧州の健闘などで、我々の予想1500億円やコンセンサスを上回った。会社側は3ヵ月しか経過していないことを理由に通期計画を据え置いたが、サプライヤーには11年3月期世界生産計画の上方修正(379万台→409万台)を既に内示した模様(7月29日付の日刊工業新聞)。世界景気の悪化が依然懸念される当セクターだが、最近投入した同社が投入した新型車『マーチ(欧州等ではマイクラ)』、『ジューク』、『キャッシュカイ(マイナーチェンジ)』の滑り出しは大変好調。我々も販売台数を欧州や新興国を中心に20万台強上方修正。主にこれを理由に営業利益を4000億円→5400億円へ上方修正した」と指摘。今2011年3月期連結営業利益を会社計画3500億円(EPS35.9円)に対し従来予想4000億円(EPS56.7円)から5400億円(EPS62.9円)へ、来2012年3月期同4900億円(EPS72.7円)から6950億円(EPS91.7円)へ増額。投資評価「買い」を継続、目標株価を従来の840円から850円に引き上げた。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/


■FX相場予想/
 対外証券投資や通貨先物取引と順相関、FX 取引と逆相関

大和総研・投資調査部チーフ為替ストラテジストの亀岡裕次さん(Daiwa Institute
of Research Ltd. DIR)は2日、円相場に与える要素について、こう語った。

「円相場は日本のファンダメンタルズよりも世界的なリスク許容度や内外金利差に左右され、経常黒字拡大・円安、経常黒字縮小・円高という組み合わせになりやすくなった。」すなわち、経常収支黒字(資本流入)が拡大しても、円高ではなく円安になりやすいということは、資本収支赤字(資本流出)を為替相場が反映するということでもある。月次ベースでは必ずしも為替相場が資本収支を反映しているとは言いがたい。だが、「どちらかといえば経常収支よりも資本収支を反映しやすい」と言う。


▼FX相場予想/
 クロス円、NYダウに比べドル円伸びず=需給関係が見える

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

英連邦元気いっぱいって感じ。クロス円がこれだけガンガン上げているのにドル円は上がらない。ダウが急騰しているのにドル円は上がらない。これで需給関係が見えてくるだろう。政府日銀も対処に困るだろうなあ。ドル全面安では円に手は出せないだろう。(8月2日夜中)


▼海外ユーロドル相場/
大幅反発:一時1.3196ドルと5月4日以来の高値

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/
President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした――。

海外FX市場サマリー(今朝)

ユーロドルは大幅反発。一時 1.3196ドルと5月4日以来の高値まで上昇した。2日の欧米の株価が大幅高となり、投資家のリスク許容度が高まったため、ユーロ買い・ドル売りが膨らんだ。2日の欧州市場では、欧州株高や7月ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が市場予想平均を上回ったことを背景にした買いが入る半面、HSBCホールディングスの決算が前年同期比から大幅に改善したことや英製造業PMIが予想を上回ったことを手掛かりにユーロポンドが売られたことが重しとなり方向感が定まらなかった。

もっとも、ニューヨーク勢が参入してくると、時間外のダウ先物が上げ幅を拡大した上、ユーロポンドの売りが収まったこともあり、ユーロ買い・ドル売りが優位になった。米サプライマネジメント協会(ISM)が2日発表した7月の製造業景気指数が55.5となり、市場予想平均を上回ると、米景気に対する過度に悲観的な見方が緩和し、米国株の上げ幅が拡大。一段とリスクを取った動きが強まり、ストップロスを巻き込んで上値を伸ばした。

ドル円はほぼ横ばい。7月ISM製造業景気指数が市場予想を上回ったことや、米長期金利が上昇したことなどを背景にした円売り・ドル買いが出て 86.77-80円まで上げる場面があった。ただ、ユーロやポンドに対してドル売りが膨らんだことがドル円の売りを誘い、前営業日比横ばい圏まで押し戻された。

ユーロ円は4営業日ぶりに大幅反発。一時114.19円まで上昇した。欧米の株高を背景に投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが出た。対ドルでユーロが急伸したこともユーロ円相場を押し上げた。


▼NY貴金属相場/
 PGMは、景気=株価に連動する動きが顕著

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、 NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした――。

Silver&PGMs  PGMは強いとこのところずっと書いていますが、昨日もGoldに比して、SilverとPGMは大きく上昇。Silverは二週間ぶりに18.50、そしてPT 1600ドル、PD 515ドルと一ヶ月以上ぶりの高値圏です。
株価が大きく上昇し、このところ景気=株価に連動する動きが顕著ですが、昨日はまさにそういう動きでした。欧州の銀行の決算が出てきていますが、それが非常に好調。株価も上がるし、産業用メタルも上がります。


▼米欧商品市況/
NY原油=株高・熱帯低気圧の可能性等で大幅続伸

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された2日の海外商品市況は次のようになった――。

◎NY貴金属引け速報=軒並み上昇、株価上昇で工業用金属が買い進まれる金は小幅続伸。金曜の高値を抜いたあと、戻り売りで値を消したが、ドル安加速や株価・原油の上昇で一週間ぶりの高値に反発した。ただ、逃避買いの解消で上げ幅縮小。
銀は大幅続伸。金・銅の上昇で金曜の高値を抜いたあとも、米経済指標が事前予想を上回ったことやドル安・株高・原油高をはやして一カ月ぶりの高値に値を飛ばした。 
プラチナは総じて大幅続伸。10月限は、金や銅の上昇で金曜の高値を抜いたあとも、ドル安・株高・原油高によるリスク許容度の高まりや世界の自動車販売に対する期待で上値を伸ばした。
パラジウムは大幅続伸。金曜の高値を抜いたあとしばらく伸び悩んだが、ドル安による商品高や株高・原油高によるリスク許容度の高まりで2カ月半ぶりの高値を付けた。

◎NY原油引け速報=期近は大幅続伸、株高や熱帯低気圧の可能性などで原油は期近が大幅続伸。株高や熱帯低気圧の発生の可能性、ドル下落などを背景に、期近は一時、ほぼ3か月ぶりの水準へと上昇した。 (オーバルネクスト/シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

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ニュース・チェック

★東証1+2部時価総額(2日)=291兆8271億円(前日比+2352億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は、欧米株の大幅高や円安から続伸。日経平均 が終値で前日比+117.16円高の9,687.47円、またTOPIXも同+8.93高の859.62、JASADAQ指数は同+0.03高の50.16となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち全てが上昇。卸売業、証券業、保険業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場は、小動き。ドル円相場は86円台前半で推移、ユーロ円は113円台後半で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

株式会社大阪証券取引所(8697)

2日,平成22年7月の売買状況(概算)を 発表しました。
■イブニング・セッション(ES)の株価指数先物・オプション取引高が堅調に推移。

対日中取引比率は20.61%と3か月連続で20%台を維持。20日からのES延長時間帯(20時から23時30分)の取引高(J-NET取引含む)は,8営業日で40万2,454単位と,同営業日間のES合計取引高に占める比率は31.65%となった。

■取引所外国為替証拠金取引「大証FX」の取引高が35万4,830単位と堅調に推移。
月次ベースで過去2番目を記録した。個別銘柄では米ドル/日本円通貨ペアが13万5,303単位と月次ベースで過去2番目を記録。ユーロ/日本円通貨ペア取引高が11万4,026単位と月次ベースで過去最高を更新した。

http://www.ose.or.jp/cms/news/detail.php?id=16301&style=ja

日興アセットマネジメント株式会社

■「日興ブルベアセレクト」の7ファンドを8月2日に設定、運用を開始しました。

同日、日興コーディアル証券株式会社にて販売を開始しました。
http://www.nikkoam.com/files/lists/release/100802_j.pdf

松井証券株式会社(8628)

■平成22年7月の月間売買実績・口座数等(速報値)のお知らせ
http://www.matsui.co.jp/company/index.html

株式会社ディー・エヌ・エー(2434)

■株式会社サクセスネットワークスの株式取得及び役員派遣に関するお知らせ
http://www.dena.jp/ir/index.html