円高と実質輸出/年後半のプラチナ予想(8/20)

過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は8月20日(金)の金融・経済情報をお送りします。

■円高と実質輸出/
輸出にとっては、円高よりグローバル景気の方が重要

クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は19日、為替円高が実質輸出に与える影響について、概ね、次のような見方を示した----。

弊社の推計では、実質実効レートは実質輸出に対して有意な影響を及ぼすが、ドル円レートの有意性は観察されない。15 年ぶりのドル安円高を受け、輸出企業の業績悪化が危惧されているが、円高が加速しない限り、少なくとも年内の実質輸出への影響は限定的であるとみられる。


■日本経済見通し/
様々なグローバルリスク=中長期的な世界経済の波乱要因

大和総研・経済調査部(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)はこのほど、4-6月期GDP 一次速報を受け、2010-11 年度の成長率見通しを下方修正した。これに関する概要は次のとおり----。

(1)経済見通しを下方修正

4-6月期GDP 一次速報を受け、2010-11 年度の成長率見通しを下方修正した。改訂後の実質GDP 予想は10 年度が前年比+1.8%(前回+2.9%) 、11 年度が同+1.5%(同+2.3%)である。①円高の進行、②海外景気低迷による輸出の伸び悩み、③民主党政権の経済政策修正(11年度以降の子ども手当満額支給見送りの可能性等)等を勘案し経済見通しの下方修正を行った。


▼今日の株価予想/
安値圏でもみ合う?日経予想レンジ=9280円−9210円

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。

東京市場は売り先行のスタートから安値圏でもみ合う展開か。海外市場は大幅安だが、ドル円は米経済指標の結果を受けて一時85円割れがあったものの大きく円高に波及しなかったことや、米グローベックス市場で米株先物は比較的落ち着いた動き。CME225先物が9215円まで下げた影響は朝方は受けると思われるが、下値では買いが入るといった直近の経験則や、政府や日銀に対する政策期待などによって下支えられる展開か。

日経平均の予想レンジは9280円−9210円。ただ、海外株安にアジア株が過剰反応すれば、9180円処まで下押す場面なども想定される。きょうは一目均衡表では基準線が9413円(19日は9436円)に下落するタイミングでもあり、悪い方向に影響しそうだ。

19日のダウ平均は144.33ドル安と大幅反落。新規失業保険申請件数が予想より弱かったことや、8月のフィラデルフィア連銀製造業指数が09年7月以来のマイナスになったことも売りに拍車をかけた。一時は199.35ドル安まで下落。下値では買いが入ったが戻しきれず、大幅安で取引を終えた。NASDAQは36.75ポイント安、S&P500は18.53ポイント下落した。


話題の銘柄

8830 住友不動産/4〜7月オフィス契約は解約超え下期空室率低下へ、目標株価2500円 

JPモルガンでは、「第1四半期決算後の取材を通し、足元の状況の確認を行った。景気センチメントは悪いが、ファンダメンタルズは安定的な回復プロセスに入っていることを確認した。春先のギリシャ危機による景況感の悪化は、住友不動産のオフィス、マンションにはあまり影響を及ぼさなかった。4〜7月までは、契約が解約(半年前に予告通知)を上回っており、下期には空室率が低下していくと予想する。今期完成予定大型ビルの大半のテナントはほぼ確定した。オフィスは、競争力のあるビルにより、周辺からグレードアップ需要を吸収、他社よりも一歩早く回復プロセスに向かい始めている。マンションも首都圏ばかりではなく近畿圏でも回復してきており、足元の販売は好調に推移している。第1四半期のマンション契約戸数は1374戸で、5年ぶりに1300戸を突破した。この販売ペースが維持されれば、通期・販売事業営業利益は会社計画を上回る可能性もあると考えられる」と指摘。今2011年3月期連結営業利益を会社計画1350億円(EPS111.3円)に対し1390億円(EPS117.6円)、来2012年3月期1455億円(EPS129.2円)、2013年3月期1635億円(EPS152.3円)と予想。投資判断「Overweight」、目標株価2500円を継続した。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/


▼ドル円の教訓/
為替の歴史は、おかみの言う通りには動いていない

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。

どうしても日本が通貨安政策に走りたいなら、中国の真似をすればいい。ダーティそのものでとても新規世界第二位の大国のやるべきこととは思えない。彼らが彼らの論理で動くなら、日本もこっちの都合のいい論理で動いても構わない。だが、この違いは日本と言う大国と中国という大国の格の差だと思うよ。

規制だなんだかんだと言ってもいちおう自由に我々日本人はいろいろできるわけだよ。かの国にそんな自由度はないよ。辻褄の合わない話も多いのだが、円の問題は百家争鳴でいいと思う。覚えておきたいのは過去の為替の歴史は、おかみの言う通りには動いてきていないということだね。(8月19日。夜中。)


■年後半のプラチナ予想/
年末、2006-2007年と同じレベルには達すると予想

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、「Stamndard Bank 今年後半のプラチナの見通し」について、概ね次のようにコメントした----。

プラチナのサポートは1500ドル。以前も書きましたが南アの生産コストの観点から、これ以下のレベルに一時的な下落はあっても、非常に短期間に終わるものと思われます。もしそのようなことがあるとすれば、そこは長期的にみて絶好の買い場となるでしょう。

問題は需要サイドです。その中でもやはり自動車の触媒需要。2010年は自動車触媒需要がプラチナの需要全体の47%になるとみています。特に、中国、米国、ヨーロッパ、日本の四大自動車市場の動向が気になるところです。ヨーロッパはプラチナ触媒の最大の消費地域ですが、ヨーロッパ危機の影響でいまひとつ需要は弱そうです。米国と日本の自動車販売は2007年や2006年のレベルにはまだまだですが、2008年、2009年のどん底からは増加しつつあります。同時に中国では米国とほぼ同じレベルの需要を維持し、昨年のレベルよりも・u梠揄チしています。しかし中国は自動車触媒よりもはるかに多い量のプ\xA1 ラチナが宝飾需要で消費されています。2009年には中国の宝飾需要は1.75mil onz(約54.4トン)に対して、自動車触媒は215,000 onz (約6.7トン)だけです。対照的にヨーロッパでは自動車触媒が1.07mil onz(約33.3トン)あります。


▼米欧商品市況/
NY金=続伸、アラビカ・コーヒー=軒並み上昇

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された19日の海外商品市況は次のようになった----。

◎NY貴金属引け速報=金を除き続落、米経済指標の悪化や株安が圧迫

金は続伸。決め手難で時間外取引はもみ合ったが、一連の米経済指標の悪化や株価急落で安全への逃避買いが入り、前日の高値を突破した。
銀は続落。安全への逃避買いによる金の上昇で前日の高値を突破したが、米経済指標の悪化や株価急落、ドル反発、金の反落が嫌気され、マイナスサイドに落ち込んだ。
プラチナは続落。金の上値追いで時間外取引の高値を突破したが、米景気減速を示す経済指標の悪化で産業資材が売り込まれたことや株安で前日終値まで値を消した。
パラジウムは続落。金やプラチナの上昇で時間外取引の高値を抜いたが、米経済指標の悪化や株価急落、ドル高・原油安、金の反落を嫌気して前日の安値を割り込んだ。

◎NYソフト引け速報=粗糖は軒並み下落、高値調整

粗糖は軒並み下落。10月限は、原油安などを嫌気し、ポジション調整絡みの動きに押されたが、終盤は押し目買いなどに支えられ、下げ幅を縮小した。
アラビカ・コーヒーは軒並み上昇。12月限は、ニューヨーク入り後に押されたが、前日の安値近辺で下げ止まると、その後はポジション絡みの動きが中心となり、底堅く推移した。
(オーバルネクスト/シカゴ)

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ニュース・チェック

★東証1+2部時価総額(19日)=289兆7995億円(前日比+2兆9182億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価はほぼ全面安の展開。米国株下落や円高を嫌気して大幅下落で始まるも徐々に下げ幅縮める。日経平均 が終値で前日比−108.04円安の9,254.64円、またTOPIXも同−8.33安の835.65、JASADAQ指数は同−0.06安の48.38となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種の全業種が下落した。

午前の東京外為市場=為替相場は米国経済指標の悪化から円高が進んだが、円安方向に持ち直す。ドル円相場は85円台前半で推移、ユーロ円は109円台前半で推移している。

★クレディ・スイス証券の白川氏=日銀の追加緩和、現状3つのシナリオを想定する必要

クレディ・スイス証券チ−フエコノミストの白川浩道さんは、当面の日銀による金融政策対応について次のようにコメントした----。 「民主党代表選後の政権の姿が十分に見えないという不透明感が政策対応の迅速性をそいでいる。こうした中で米国のマクロ・データの急激な悪化が懸念されるが、日銀の追加緩和に関しては、現状3つのシナリオを想定しておく必要があろう。まず、基本シナリオは「来週半ばまでに臨時金融政策決定会合を開催して決定する」というものである。政府の追加経済対策と歩調を合わせた決定を演出するというものである。そこでの追加措置は、新型資金供給オペの拡充を柱にコールレート誘導目標値の引き下げが含まれる可能性がある。2つのリスク・シナリオについては、タイミングとしては、いずれも「9 月7 日の次回定例金融政策決定会合」となるが、追加措置の内容に差が出ることになる。第2 のリスク・シナリオの条件は、FOMC 臨時会合での追加緩和決定であろう。」

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社

日本リテールファンド投資法人(8953)

■国内不動産信託受益権の譲渡に関するお知らせ【オフィス・住居(ノンコア・アセット)18物件】
http://r26.smp.ne.jp/u/No/139412/k2Zxc0CCE0k8_677/100819001.html

■平成23 年2 月期(第18 期)の運用状況の予想及び分配金予想の修正に関するお知らせ
http://r26.smp.ne.jp/u/No/139412/G8EI2kCCE0k8_677/100819002.html
http://www.jrf-reit.com/ir/index.html

株式会社サイバーエージェント(4751)

■ラーメン店経営ゲーム「行列のできるラーメン屋さん」にて
全国の人気ラーメン店とのコラボレーションイベントを実施、第一弾は九州じゃんがら
http://ir.cyberagent.co.jp/