過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は3月4日(木)の金融・経済情報をお送りします。
■「欧州危機」拡散/
"PIGS"どころか、欧州全般が危機に瀕している
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は3日、欧州が改めて危機に陥っているとし、「ギリシャを初めとする南欧諸国の財政危機が、CDSなどを通じて第2のサブプライム問題の様相を呈しつつある」と語った----。
<英国はポンド危機再燃、北欧は再び景気後退の懸念が台頭>
同じく財政危機に具体策の見えない英国ではポンドが急落、92 年以来のポンド危機が再燃。スウェーデンの昨年第4四半期のGDPが再び大きなマイナスとなって、北欧に再び景気後退の懸念が台頭。アジアの好調とは大きな対照をなしている。
まずギリシャは3日追加の財政再建策を発表予定だが、大幅な赤字削減は容易でない。ドイツなどはギリシャに財政再建の道筋をつけることを条件に支援を表明するが、マイナス成長を続け、失業率が10%にもなる国に、一段の景気悪化を招く財政引締めを求めるわけだから、当然国民の反発も大きい。財政崩壊か政権危機か、いずれにしても容易な決断ではない。格付け機関が一層の格下げを警告し、クレジットが悪化したために、CDSやこれらを繰り入れた金融商品の相場が下落、財政危機が新たな金融危機に転化しつつある。
トヨタ・リコール問題:トヨタの信用回復は可能
下院エネルギー商業委員会監視調査小委員会は23日(火)、下院政府監視改革委員会は24日(水)にトヨタ・リコール問題に関する公聴会を開催しました。全米に広がったリコール問題であり一般消費者とメデイアの関心が高く、公聴会は連日テレビ生中継で全米に報じられました。
トヨタの本社や日本でどう評価されたかはわかりませんが、24日の公聴会に豊田章夫社長自らが証人として出席し証言したのは良いことでした。それは、豊田社長がトヨタ社に非と責任があることを認め、米国の消費者に頭を下げて謝り、今後の改善を誓ったという理由のためだけではありません。むしろ、議会公聴会で直接証言することによって豊田社長自身がワシントン政界の空気に直に触れ、自動車の安全性の問題がロビイングやPRなどによる妥協を許さない真剣な問題であることを改めて知る機会となったことが他の何物にも変えがたい意味があったと考えられるからです。
トヨタ本社のリコール問題への反応が鈍く対応が徹底的に遅れた理由のひとつは明らかに、運輸省高速道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration=NHTSA)の動きやワシントンの空気がトヨタ本社に的確にタイムリーに伝わらなかったからでした。豊田社長は証言で、昨年の12月運輸省安全局の担当官が本社を訪れ技術担当部門と会合を持ったことは聞いていたが、何が話されたかの内容は知らなかったと語りました。アメリカでは既に大きな問題になりつつあったのにそれを豊田社長が知らなかったようではトヨタ社は適切な対応を取れるはずがありませんでした。
▼今日の株価予想/
輸出は円高よりトヨタ効果?全体は法人企業統計次第へ
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
東京市場は5日続伸へ。米株市場は小幅な値動きにとどまったが欧州市場は上昇。グローベックスの米株価指数先物が小幅安で推移していることや円高警戒はあるが、全般売り材料になりそうな雰囲気はない。むしろ、トヨタ株が3490円のネックラインを上回れば底打ち感が広がり、輸出関連中心に相場全体の雰囲気が変わる可能性も。日経平均は順調にいけば、25日移動平均線は横ばいから上昇、加えて5日移動平均線の上昇が強くなる見込み。10400円処のネックラインをトライする可能性はある。
一方、きょうは寄り前に10−12月期法人企業統計が発表される。設備投資が市場予想(−18.4%)通りの着地ならば、10−12月期の実質GDP速報値(前期比年率+4.6%)が下方修正される可能性が高く、相場の重しになりかねない。
3日のダウ平均は2.19ドル高と小幅反落。NASDAQは0.11ポイント安、S&P500は0.48ポイント上昇した。ギリシャ政府が48億ユーロの追加緊縮財政措置を発表したことを好感し買いが先行。2月のISM非製造業景況指数が予想を上回ると一時63ドル高まで上昇する場面はあったが、10500ドルの心理的節目を前に徐々に戻り売りに押される展開となった。商品相場が上昇したことに連れて素材セクターが上昇したほか、エネルギーや資本財なども高い。一方、ファイザーとメディべーションによるアルツハイマー病の共同研究で一定の成果を得られなかったとの発表を受けて、ヘルスケアセクターは売りが優勢となった。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ20円高の10250円、円建ては10円高の10240円となった。
話題の銘柄
6971 京セラ/ファインセラミックス部品が本領発揮、目標株価9400円→11000円
ドイツ証券では、「第3四半期決算ならびに会社訪問を受け、京セラの業績予想を上方修正した。2010年3月期:売上高を従来1兆357億円→1兆639億円、営業利益を541億円→668億円(会社計画620億円、コンセンサス608億円)、EPSを231.7円→207.2円、2011年3月期:売上高を従来1兆1253億円→1兆2113億円、営業利益を906億円→1221億円(コンセンサス997億円)、EPSを382.5円→488.2円、2012年3月期:売上高を従来1兆1960億円→1兆2857億円、営業利益を1144億円→1486億円、EPSを469.7円→578.7円、へと大幅に引き上げた。通信機器、情報機器、電子デバイスの3事業の業績予想に大きな変更はないが、ファインセラミック部品、半導体部品、ファインセラミック応用部品の売上高、収益見通しを増額修正した。ファインセラミック製品、半導体部品、ファインセラミック応用部品の"ファインセラミックス関連"3事業の収益性改善は想定以上であり、同3事業の事業利益は再来期には前回ピーク2007年3月期水準を上回ると予想。全社ベースでも2012年3月期には2007年3月期水準まで回復すると予想、営業利益率も2007年3月期11.8%に対し、2012年3月期11.6%を予想する。また、株価の出遅れ感も強く、株価の上値余地は大きいと判断する」と指摘。投資判断を「Hold」から「Buy」へ、目標株価を従来の9400円から11000円へ、それぞれ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
■FX投資戦略/
安いとの理由で、ユーロやポンドを安易に買わない
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
海外FX市場サマリー(今朝)
ユーロドルは続伸。ギリシャが追加の財政緊縮策を正式に決定したほか、ユーロ圏各国要人や国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)からギリシャの追加措置を歓迎・支持する発言が相次いだ。ギリシャを巡る懸念が和らいだとの見方から、これまでに形成されたユーロ売り・ドル買いポジションを解消する動きが広がった。WTI原油先物価格が一時1バレル=81ドル台まで急伸したことを材料に、対資源国通貨でドル売りが進んだ影響も受けた。心理的節目の 1.3700ドルを上抜けて目先のストップロスを巻き込むと、一時1.3736ドルまで値を上げた。市場関係者からは「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けた買いが入った」との声が聞かれたほか、「ECBの金融政策や2月米雇用統計などの重要イベントを前に、ショートカバーが出た」との指摘があった。ただ、引けにかけては伸び悩んだ。積極的に買い進める材料に乏しかったうえ、米国株が下げに転じたことが上値を抑えた。
ドル円は続落。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、ギリシャの財政を巡る懸念が後退し対ユーロ中心にドル売りが強まると徐々に上値を切り下げた。原油高を手掛かりに、対資源国通貨でドル安が進んだ影響もあった。アジア時間の安値88.47円を下抜けるとストップロスを巻き込んで下げ足を速め、一時昨年12月14日の安値88.32円に面合わせした。米連邦準備理事会(FRB)は3日、米地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。総括判断で「経済情勢は回復地域の拡大が続いた。2月始めの大雪によりいくつかの地域で活動が妨げられた」と指摘したものの、為替市場への反応は薄かった。
ユーロ円は続伸。ただ、上値は重かった。ユーロドルが日通し高値を更新したタイミングで一時121.75円まで値を上げたものの、ドル円が売り込まれたため買い一巡後は上値を切り下げた。
▼今日の債券相場/
小動きの相場つき=変わる手掛かり材料乏しい
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
本日の想定レンジとコメント
昨日の相場は予想されたとおり小動きだった。本日、その相場つきが変わる手掛かり材料はないに等しい。相場はもみ合い、イールド・カーブは流動性供給入札を受けて超長期ゾーンが相対的に小甘く、若干のスティープ化を予想する。10 時30 分から野田日銀審議委員の講演がある。市場が反応することはまずない。
▼銀行預貸金と債券/
2010年度の債券投資は、ドル平均的買いが良さそう
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は、銀行の預貸金と公社債残高という視点から来年度の相場を予想する----。
本レポートでは、国債の大量償還、インデックスの長期化、年度末の残高積み増しなど好需給から、3 月中にキャピタル狙いや来期のインカムを睨んだ買いが集まる場面があると期待している。しかし、昨年12 月までの段階で概ね益固めを終え、様子見を決め込んでいる投資家が依然、多いようである。やはり2 月26 日付けの本レポートで指摘したが、今年度末の水準が来年度の利回りレンジの広さを決める重要なポイントであり、たとえば、10 年国債利回りが1.30%台で終わった場合、来年度の予想レンジは1.200〜1.550%が適当とした。どうやら、その蓋然性が徐々に高まっている。
▼NY金相場/
実需買いが消え、ファンドなど投資マネーが台頭
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY金相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
Gold&Silver
昨日もアジアは静かな1132-1137の5ドルレンジのマーケットでした。その後のロンドンもあまり動かず、ニューヨークに入ってまた上昇、一時1146ドルまで上がりましたが、結局1130ドル台後半で戻ってきています。円建ては昨日東京夕方とほぼ変わらず、です。実需はとりあえず買いが消えて静かですが、やはりファンドを代表とする投資のお金が再び入ってきているようです。
特にしばらくはユーロの弱材料であったギリシャ問題のために、弱まるユーロに連動していたゴールドが、ここにきてソブリンリスクを逆にゴールドの強材料として意識されるようになってきています。本来そうあるべきですよね。実需の買いはまったく消えてしまったので、やはりこのあたりは重たい気がするのですが、投資マネーがまたどう動くか、ですね。
▼米欧商品市況/
シカゴコーン=急伸、LMEアルミ=大幅続伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された3日の海外商品市況は次のようになった----。
◎LMEアミ市況=大幅続伸、ギリシャの緊縮財政措置をはやすル
アルミ3カ月物は大幅続伸。安寄りしたが、ギリシャ内閣の緊縮財政措置でドル安・株高・原油高となり、リスク許容度の高まりで5週間ぶりの高値に値飛ばした。
◎シカゴ穀物引け速報=大豆は総じて小幅高、コーンは急伸
大豆は総じて小幅高、コーンは急伸。
大豆5月限は、戻り売りでマイナスに転落したあと、ドル安・原油高で反発し、ギリシャの緊縮財政措置によるリスク許容度の高まりで前日の高値を突破した。大豆油の続伸やブラジル北部の単収低下観測も支援材料。ただ、南米の輸出増加が圧迫して値を消した。
コーン5月限は急反発。戻り売りが先行したが、ドル安・原油高や金の続伸で反発したあと、ギリシャの緊縮財政措置によるリスク許容度の高まりで前日の高値を突破した。米国の株価上昇や、産地の降雪による作付遅れ懸念は引き続き、心理的支援材料。(オーバルネクスト/シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(03日)=306兆6425億円(前日比+1兆0795億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は軟調。米国株の小幅下落や週末の米雇用統計を控えて様子見。日経平均 が終値で前日比−2.96円安の10,250.18円、またTOPIXも同+0.08高の905.73、JASADAQ指数は同+0.15高の50.94となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは17業種。海運業。非鉄金属、石油石炭製品などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は小動き。ドル円相場は88円台半ばで推移、ユーロ円は121円台前半で推移している。
★堀内AIA社長のFXコメント=ドル円は、ドスンと行かないとゲームは終わらない
AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。「やっと欧州通貨反発ってとこだね。やっとだものね。これでしばらくは安定期入り?ドル円はジリジリと下げているけど、これは陰湿な下げでドスンと行かないとゲームは終わらない。ジメジメだと戻りも限定的になる」。(3月3日。夜中)
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■月次推移のご報告(平成22年2月度)
http://www.dena.jp/ir/
株式会社サイバーエージェント(4751)
■2010年2月「Ameba」芸能人・有名人ブログ月間ランキングレポート
〜第二子の出産で話題のダルビッシュ紗栄子が急上昇!〜
■女性に人気のキャンドル「SWATi」と「プーペガール」が共同商品開発
「プーペガール」オリジナルキャンドルを、伊勢丹・ネットプライスにて個数限定販売
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株式会社カカクコム(2371)
■カカクコム・フィナンシャル、「kakaku FX」で個人投資家向けに
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http://kakakufx.com/

