過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は2月25日(木)の金融・経済情報をお送りします。
■日銀:量的緩和論/
デフレ脱却=知恵と情報、動機付けが必要だ
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は24日、決定会合の前日に財務大臣からインフレ・ターゲット1%の認識共有化を促され、追加緩和の圧力がかかった日銀の量的緩和について、「効果に限界」と語った----。
<米国市場でも公定歩合上げを捉えて、株価はむしろ上昇>
市場には日銀が1%のインフレ・ターゲットを受け入れるのでは、との思惑や追加緩和の期待も見られたが、結局日銀はこれを跳ね除けた。米国がまさに金融緩和の出口策を打ち出そうというときに、日本がまだ緩和の入り口策を検討というのでは、周回遅れもはなはだしい、との思いがあったのではないか。
▼1月貿易統計/
旧正月前の輸出増=中国金融引締めの影響を払拭
クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は24日、1月の貿易統計について、「輸出は堅調」として、次のようにコメントした----。
【1】 当社の推計では、1 月の輸出数量は季節調整済み前月比5.5%増と2ヶ月連続高い伸びとなった。内閣府は昨日の月例経済報告で、輸出に対する判断を下方修正したばかりだが、1 月の貿易統計は輸出は引き続き好調さを維持していることを確認するものである。
【2】 他方、輸入は前月比0.6%減と3ヶ月ぶりにマイナスに転じ、内需の弱さを反映するものとなった。3ヶ月前比では引き続きプラスを維持しているが、輸出と比較すると回復のペースは緩慢なものにとどまっている。
【3】 アジア向け輸出が前月比8.0%増と2ヶ月連続高い伸びとなった。中国の金融引締めの影響が懸念されていたが、旧正月を前に同地域向け輸出が増加したと考えられる。そのため2 月には反動減が予想される。また、対米向けが前月比4.5%減と11 ヵ月ぶりにマイナスに転じた。
遅れる連邦証券取引委員会のショート・セリング規制強化
2008年の金融パニックが起こる土壌を作った重要な法改正や規則の変更が3つあったことは以前にも論じました。(1)1999年11月のグラスステイーガル法の半分の撤廃、(2)2007年7月の連邦証券取引委員会(FASB)によるショート・セリングの"uptic rule"の廃止、(3)2007年9月の連邦会計基準理事会による"mark-to-market"会計規則の再導入がそれです。ともに大恐慌の教訓から生まれた法律や規則を撤廃変更してしまったもので、この3つが予期せぬ形で合流し金融パニックが起こりました。
このうち(3)の会計規則は、昨年4月2日に連邦会計基準理事会が早々と"mark-to-market"会計規則を再度廃止し、大恐慌以後70年間続いてきた会計規則に戻しました。次に(1)のグラスステイーガル法に関しては、オバマ政権発足以来1年間無視されてきたところが、幸いにも1月末にポール・ヴォルカー元連銀総裁がオバマ大統領を説得することに成功、同法の再導入に近い「ヴォルカー・ルール」がオバマ大統領によって提案され議論が復活しました。「商業銀行の預金保険のかかった預金を銀行の利益目的の投資に使用させない」というヴォルカー・ルールが果たして法制化されるかどうかが今後の注目点です。「ヴォルカー・ルール」は、ジョン・リード元シテイ・バンク会長、ニコラス・ブレイデイ元財務長官、ウィリアム・ドナルドソン元連邦証券取引委員長など金融界の著名な人々からも支持を受けるようになり、昨年末までは「グラスステイーガル法の再導入はunpractical」と言ってそれに反対していたジョージ・ソロスでさえ、姿勢を変えてヴォルカー・ルールの支持に転じました。
▼今日の株価予想/
大型高配当株に妙味、低位株&新興ネット関連物色続く
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
東京市場は反発へ。米株高を好感して全般的に堅調な展開が予想される。ただ、商い低調が続く中、目立つ動きは業績改善を伴った低位材料株、新興市場のネット関連などに限定されそう。ネット関連はITブームの際、収益度外視の期待先行で人気化した経緯はあるが、日柄調整がかなり進んでいるものが多い。現在、業績の裏付けがあるDeNAなどSNS関連に資金は集中しているが、ネット関連全体に波及する可能性もある。 また、配当利回りなどに着目した買いは見られそう。大型株のなかにも予想配当利回りが2%以上あるものは多く、特に株価が200日移動平均線を上回っている銘柄が多い、通信や薬品、商社、電力株などに妙味がありそうだ。
日経平均の予想レンジは10280円−10180円。25日移動平均線を本格的に超えていくにはまだ日柄が必要かもしれないが、昨日同様に75日や100日移動平均線をサポートとして、値固めから超える動きに繋がっていくかどうかが焦点となる。
一方、米国の経済指標に対する警戒感から、重要な経済指標の発表が相次ぐ来週にかけて手控えムードは強い。また、主力輸出企業の想定為替レートは概ね1ドル=90円・1ユーロ=130円。比較的高値圏で推移するキヤノンやソニーなどユーロ高の影響を受ける銘柄は少なくない。1ドル=90円処の推移は問題ないにせよ、想定為替レートを下回るユーロ安が進行すれば相場全体への影響は避けられない。
話題の銘柄
4755 楽天/楽天KCで利息返還関連費用の追加計上リスク低下、目標株価80000円
三菱UFJでは、「2009年10〜12月期決算と会社取材を踏まえ、業績予想を見直し、レーティングを「2」から「1」に引き上げる。理由は以下の3点である。第1に、ネット金融における収益性悪化のリスクが低下したこと。第2に、楽天KCと楽天市場のシナジー効果が加速していること。楽天KCの『ショッピング関連売上高』比率が、51.6%(7〜9月期)から54.9%(10〜12月期)へと上昇した。第3に、主力のネットサービス(=EC、トラベル、ポータル・メディア)が堅調に推移している点である。特に、第1の理由で、過払い返還請求に伴う返還額が7〜9月期の22億円から10〜12月期には17億円に減少したことポジティブに考える。この水準は会社の想定より若干低かった模様である。2009年12月末の過払い関連の引当金は204億円あり、利息返還関連費用を追加計上するリスクは当面低下したと当社は考える」と指摘。今2010年12月期連結営業利益を従来予想714.9億円(EPS3276.8円)から723.8億円(EPS3316.2円)へ、来2011年12月期同845.4億円(EPS3874.6円)から815.6億円(EPS3736.8円)へ修正。「バリュエーションの対象期間は2010年12月期であり、2010年12月期の営業利益予想(723.8億円)は前回予想(714.9億円)から僅か8.9億円の上方修正にとどまるが、今回予想ではビットワレットの営業損失を24億円と想定しており、実質的には約33億円の上方修正となる」と指摘。レーティングを「2」から「1」へ、今後6〜12ヵ月間の目標株価を従来の77000円から80000円へ、それぞれ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
●東証IPO銘柄
■(株)トーカイ 株式 (9729)
http://www.tse.or.jp/listing/new/201003/3tokai.html
当社は、昭和30年の創業時から人々の健康増進や福祉の向上、快適な職場環境や住空間の創造に資することを目的に、社会に貢献できる企業を目指し半世紀に亘り多彩な事業を展開してまいりました。現在では、病院寝具や各種サービスの提供を通じ病院運営をサポートする病院関連事業、介護用品のレンタル等を行うシルバー事業、メディカル給食事業やホテルリネンサプライ事業を営む「健康生活サービス」、調剤薬局事業の「調剤サービス」及び全国のフランチャイズ組織によりマット・モップのレンタル等を行うリースキン事業や病院等の清掃管理を行う「環境サービス」をコア事業に、関東、中部、関西、中国・四国地区を中心に事業を展開しております。今後も"清潔と健康を提供する総合サービス業"として、人々の暮らしを支えてまいります。
会社ホームページ:http://www.tokai-corp.com/
▼FX相場予想/
大雪+大寒波=欧米の経済指標の悪化は自然
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。
欧米の指標が宜しくないのでいろいろ分析がうるさい。私は先月から出る指標は悪いと説いていた。欧米から雪と寒さの異常さを聞かされてきたので、その時期に経済活動が活発なはずはないと考えていたのだ。昔、NYの大雪にあたって、ホテルに缶詰め、飛行機は飛ばないなんてことが3−4日連続だったことがあるんだ。その記憶がいまだに取れない。だから、すぐにそういう反応になっていたのだ。(2月24日。夜中)
▼FX相場予想/
経済が踊り場にいると、なかなかトレンド出来ず
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
海外FX市場サマリー(今朝)=バーナンキ議会証言
ドル円は小幅ながら4日続落。しばらくは90円台前半でもみ合いの展開が続いていたが、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で、異例の低金利を長期間維持するとの見解を改めて示したと伝わると、早期の米金融引き締め観測が後退しドル売りが優勢となった。米商務省が発表した1月米新築住宅販売件数が予想より弱い内容となったことも相場の重しとなり、昨日の安値89.92円を下抜けるとストップロスを巻き込んで一時89.76円まで値を下げた。ただ、米国株の上昇に伴いクロス円が買われたため、売り一巡後はじりじりと値を戻す展開に。対ユーロやポンドでドルの買い戻しが進んだ影響もあって、一時90.28円前後まで持ち直した。
ユーロドルは3営業日ぶりに反発。欧州の取引時間帯に公表された12月ユーロ圏製造業新規受注が予想より強い内容となったことなどを手掛かりに買いが先行。米国株が高く始まったことも買いを促した。バーナンキFRB議長の発言をきっかけに米早期利上げ観測が後退すると、ユーロ買い・ドル売りが加速。一時1.3627ドルまで値を上げた。市場関係者からは「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けた欧州勢からの買いが入った」との声も聞かれた。ただ、フィキシング後は売りに押される展開に。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がギリシャのソブリン格付けを1カ月以内に1−2段階引き下げる可能性があると警告したことを嫌気したユーロ売りが相場の重しとなった。一時 1.3517−20ドルまで下押しした。
ユーロ円は3日ぶりに小反発。ただ、ニューヨーク市場に限れば方向感に乏しい展開だった。バーナンキFRB議長の発言をきっかけにドル円が売り込まれたタイミングで一時121.64−69円まで下押しする場面があったが、同時にユーロドルが買われたため売り一巡後はすぐに持ち直した。NYダウが一時100ドル超上昇したことも相場の支えとなり、一時122.62円まで値を上げた。ただ、ギリシャの格下げ懸念が再燃したことやユーロドルが売られたこともあって、フィキシング後は上値の重さが目立った。
▼今日の債券相場/
弱含みもみ合い=膠着相場打破の要因見当たらず
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
本日の想定レンジとコメント
昨日の相場は外部環境の良さを受けて堅調だったものの、相変わらず先物中心の動きで現物の動意は薄かった。本レポートでは、「3 月の強気相場に期待している。その気配が感じられるかどうかを確認したい」と述べていた。しかし、昨日、その気配はうかがわれなかった。本日の相場は弱含みもみ合いと予想する。株価次第で先物が多少下げ足を速める場面があるかもしれない。ただ、全般的には手掛かり材料に乏しく、これまでの膠着相場を打破する要因を指摘することはできない。
■株価調整と長期金利/
当面、株価が債券相場の大きな決定要因にならない
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は昨日、「日米長期金利の乖離」に関してアップデートした。本日は同じく1月20日付けの本レポートで解説した「長期金利と株価の関係」を再考している----。
日経平均株価はこの1 月15 日の1 万0,982 円10 銭をザラ場高値に、一時は1 万円を割り込むなどやや軟調な展開となった(図表1)。したがって、1 月20 日以来、株高を懸念する時間帯は基本的になかったと言える。また、株安もこの程度なら、その際解説した債券の益出し売りは少ないだろう。
▼NY金相場/
1100ド近辺は、実需筋が執拗に買うレベル
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY金相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
昨日は静かな中じょじょに売られていくマーケットでした。ロンドンが始まると久しぶりに1100ドルを割りました。精彩を欠いたマーケットでしたが、ひとつ注目を引いたのはPM fixing に大きな買いが入り、その直前の1100ドル割れから1103ドルまで上昇しました。マーケットのうわさではどうも中央銀行の買いが入ったのではないか、ということです。ただその後はやはりまた1100ドルを割り込み、ニューヨークは1096ドル近辺で引けました。しかしこのレベルは実需が執拗に買うレベルです。
▼米欧商品市況/
コーン&粗糖=急反発、アラビカコーヒー=続伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された24日の海外商品市況は次のようになった----。
◎シカゴ穀物引け速報=大豆は反発、コーンは急反発
シカゴ大豆は反発、コーンは急反発。
大豆5月限は、売り過剰感で反発したあと、FRB議長の低金利継続見通しによるドル安加速、原油・株価急伸で値を飛ばした。当業者の売りや旧穀/新穀のスプレッド解消売りで前日の安値を下回ったが、強気の外部市場をはやしてプラスに切り返した。
コーン5月限は、前日の安値を試す勢いがなかったことから売り過剰感が台頭し、押し目買いが優勢になった。FRB議長の低金値継続見通しを受けてドル安が加速、原油・金の急伸で前日の高値を突破した。産地の積雪で天候プレミアムを織り込む格好。
◎NYソフト=粗糖は期近が急反発、アラビカコーヒーは続伸
ニューヨーク粗糖は期近が急反発。5月限は、前日付けた昨年12月15日以来の安値を割り込まなかったことで、終盤は安値修正が急速に進むこととなった。
ニューヨーク・アラビカは続伸。5月限は、もみ合いが続いていたが、終盤に入ると他商品高を好感し、上値を切り上げた。(オーバルネクスト/シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(24日)=303兆1554億円(前日比−3兆9277億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNY市場の上昇を好感して上げて始まるも、次第に下落し前日比マイナス圏へ。 日経平均 が終値で前日比−19.04円安の10,179.79円、またTOPIXも同−0.20安の895.49、JASADAQ指数は同+0.16高の50.43となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは13業種。鉄鋼、保険業、電気・ガス業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は昨夜のバーナンキFRB議長が低金利継続を表明したことで円が全面高の様相。ドル円相場は90円を割り込み89円台後半で推移、ユーロ円は121円台前半で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(8601)
三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社
産業ファンド投資法人(3249)
■資金の借入(借換)に関するお知らせ
http://r31.smp.ne.jp/u/No/41079/h8AAihb6e0KE_56/100224001.html
日興アセットマネジメント株式会社
■「世界標準債券ファンド(愛称:ニューサミット)」を設定
〜世界の「新しい枠組み」捉えることをめざす〜
http://www.nikko-am.co.jp/
いちよし証券(8624)
■自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT−3)による買付けに関するお知らせ」
http://www.ichiyoshi.co.jp/stockholder/pdf/20100224_jikokabu_j.pdf
■環証券株式会社との簡易合併契約書締結に関するお知らせ
http://www.ichiyoshi.co.jp/stockholder/pdf/20100224_tamaki_j.pdf
日本電気株式会社(6701)
■2月25日(木)15時に中期経営計画を発表いたします。
http://www.nec.co.jp/ir/ja/index.html

