過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は2月5日(金)の金融・経済情報をお送りします。
■10-12月GDP予想/
前期比年率+4.3%増と、7期振りの高い伸びへ
クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、2009年10-12月期の実質GDP成長率について、+4%成長に加速すると予想する----。
09年10-12月期の実質GDP 成長率は前期比年率4.3%増と7期振りの高い伸びになる見込みである。従来予想の2.7%増から1.6%ポイントの上方修正となる。個人消費が予想に反して底堅かったこと、輸入伸び悩みによって外需の寄与度が拡大したことが背景である。
GDP デフレーターの前年比は7-9 月期の−0.5%から−2.1%へマイナス幅が拡大したと推計されるが、前期比年率では+1.7%と計算され、名目GDP 成長率は前期比年率6%増に達する見込みである。なお、2010 年に関しては、1-3 月期は個人消費と輸出の反落を受けて一時的に小幅のマイナス成長になることが見込まれるが、4-6 月期以降は再び回復基調に戻るとみられ、2010 年度では+1.6%成長を予想する(0.3%ポイントの上方修正)。
■行き詰まる政策運営/
一刻も早く過去20年の失敗を脱し、効率的な政策運営を
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は3日、「行き詰まる日本の政策運営」とした上で、経済政策に松竹梅の3段階がみられるようになったと語った----。
<「財政拡張⇒景気刺激⇒税収増⇒財政収支改善」との過去20年の考え方は破綻!>
この20年、ひたすら拡張財政と超金融緩和を続け、ついには乳幼児を含めて国民一人あたり700万円以上の借金を重ね、その返済にいまだ目処が立たず、おまけにこの20 年近くの間、国民に得べかりし利息収入を毎年20兆円から30兆円も放棄させて、政府や企業を救済してきたが、政府や企業はこれに応えられずにいる。財政を拡張して景気を良くすれば、税収が増えて財政収支が改善する、との考え方は既に破綻した。500兆円経済で10兆円の財政追加をしても、GDPは2%かそこらしか増えない。GDPが2%増えて年間40兆円足らずの税収がいくら増えるのか。税収弾性値を最大1.5 としても、税収は3%、つまり1 兆円強しか増えず、10兆円の回収には程遠い。これを何年も続ければ財政は破綻する。
■波乱!世界市場/
目先、不安定さ続くも、株・外貨は底値圏と見る
オフィス セントポーリア代表の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi:CFA/ President, Office Saintpaulia)は、米国株の急落を初めとした2月4日の世界市場の波乱について、「短期的に不安定さは続こうが、株と外貨は底値圏と考える」として、概ね、次のように語った----。
<これで、今夜の米雇用統計が不振でも、市場は失望しない?>
2月4日(木)の世界市場は、大きな波乱を示した。欧州の主要な株価指数が前日比で2%を超える下落を示した(特にスペインのIBEX35 指数は5.94%、ポルトガルのリスボンBVL総合指数は4.86%の下落)のに続き、米国でもNYダウが前日比2.61%の大幅下落となった(NYダウの終値は10002.18 ドルであったが、ザラ場安値は9998.03ドルと節目の1万ドルを一時割れた)。
本日5日は、日本時間で22:30 に、1月の米雇用統計が発表される。エコノミストの予想平均値(ブルームバーグ調べ)は、失業率は前月の10.0%から横ばい、非農業部門雇用者数は前月比1万5千人の増加(12 月分は8万5千人の減少)と、強気を見込む向きが多い気配であった。もしこうした期待が先行し、実際の発表数値が弱ければ、株価や外貨が大きく波乱を示す展開が懸念されるところであったが、一日早く4日の失業保険統計で、雇用に対する警戒が市場に織り込まれたとすると、かえって本日の雇用統計の内容がやや不振でも市場が大きくは失望しない可能性が高まった、と考えることもできるだろう。
▼今日の株価予想/
基準線10029円下回ると、9840円処まで主要な節目なし
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
東京市場は全面安の展開へ。欧州市場の株安が米株にも波及し、米国株式市場は大幅安の展開に。円高への動きもあって主力大型株中心に売り先行の展開が予想される。米雇用統計やG7を前に手控えムードのなか、先物主導で下げ幅を広げる展開か。裁定解消売りで日経平均は1万円を割り込む場面も想定されよう。
日経平均の予想レンジは、10200円−9950円。200日移動平均線(4日現在、9932円)をザラ場で意識し、終値で週足の一目均衡表の基準線10029円を維持できるかどうかが注目される。 昨晩の米国市場で取引されたトヨタの米ADRは3194円(1ドル=89円換算、国内比86円安)、ホンダは3118円(同、国内比102円安)。また、ソニー、日立、オリックスなどは昨日大引け後に3Q決算と同時に通期業績予想の上方修正を発表。いずれも市場予想を上回る数値だが、直近の株価が堅調だったことから材料出尽くしとなる可能性高い。主な決算発表は、日水、国際帝石、東レ、セガサミーHD、パナソニック、カシオ、三井造船、マツダ、スズキ、NTTなどが予定されている。
話題の銘柄
6503三菱電機/産メカ本格回復にパワー関連の成長シナリオ加わる、目標株価920円
野村では、「09年10〜12月期の売上高は前年同期比3%減収の7811億円、営業利益は同10%増益の386億円と、当社予想の250億円を上回った。同35億円の増益の主な要因は、増益側が産業メカトロニクスの50億円、情報通信システムの同17億円、電子デバイスの同7億円等であった。減益事業は重電システムの12億円、家庭電器の31億円等と予想よりも減益幅が小幅にとどまったことも挙げられる」、「会社は10年3月期通期計画に対して業績が上ぶれて推移していることを認めているが、需要に不透明な部分が残っていること、11年3月期に向けた追加的な収益体質強化策の検討を行っていることから現在見極め中とコメントした。我々は営業利益で会社計画の600億円に対して800億円と強気で見ていたが、今回900億円へ上方修正する。また、11年3月期以降もFAシステムと自動車機器が含まれる産業メカトロニクスやパワー半導体の好調を織り込み上方修正する」と指摘。今2010年3月期連結営業利益を会社計画600億円(EPS-9.3円)に対し従来予想800億円(EPS4.7円)から900億円(EPS9.3円)へ、来2011年3月期同1400億円(EPS32.6円)から1700億円(EPS39.6円)へ、2012年3月期同1700億円(EPS39.6円)から2200億円(EPS55.9円)へ増額。レーティングを「2」から「1」へ、目標株価を従来の700円から920円へ、それぞれ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
▼海外ユーロ円相場/
急反落=一時昨2.24来の安値121.57円まで下落
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
海外FX市場サマリー(今朝)
ユーロ円は急反落。一時昨年2月24日以来の安値となる121.57円まで値を下げた。前週分の新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことなどを背景に、米国株が大幅に下落。商品相場が急落したこともあって、投資家のリスク志向が低下するとの見方からリスクポジション解消目的の円買い・ユーロ売りが広がった。スペインやポルトガルのソブリンCDSスプレッドが拡大するなど、ユーロ圏の信用不安が高まったこともユーロ売りを促した。市場関係者からは「トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が4日の定例記者会見で、多くのユーロ圏諸国の財政不均衡は急拡大し高水準となるとの見方を示したこともユーロの重しとなった」との声が聞かれた。1日の安値124.45円を下抜けて、ストップロスを断続的に巻き込むと下げが加速した。
ユーロドルは続落。スペインやポルトガルのソブリンリスクが意識される中、欧米株価の大幅下落やコモディティ価格の急落を背景に、リスクポジション解消目的のユーロ売り・ドル買いが膨らんだ。通貨オプションが設定されていた1.3800ドルや1.3750ドルを下抜けて、下げ足を速めた。
ドル円は大幅に反落。一時昨年12月14日以来の安値となる88.55円まで売られた。米雇用情勢の先行き不透明感が高まる中、ユーロ円中心にクロス円が下落したことにつれた円買い・ドル売りが入った。米長期金利の低下も相場の重しとなった。昨日の安値90.07円や節目の90.00円を下抜けると、ストップロスを巻き込んで下げ足を速めた。
▼今日の長期金利/
急低下後、米雇用統計と加G7控え弱含みにもみ合う
三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした----。
<予想レンジ>
・長期金利(#305) 1.335%〜1.350%
・債券先物(3月限) 138.95円〜139.15円
<シナリオ>
長期金利は、昨日の米欧市場での株安/債券高の進行、すなわちリスク資産圧縮/安全資産逃避の動きを受けて急低下。その後は週末の米雇用統計発表とカナダG7を控えて弱含みにもみ合う。
債券先物チャート
3月限の日足は大振りな陰のコマで、気迷いつつ雲を下抜けた。陰線は5日連続。年初来の最安値:138.56円(1月8日)と下のマド埋め:138.51円(09年11月12日のザラバ高値)を窺っている。
▼今日の債券相場/
外部環境大幅好転=昨日1.380%がピークの候補
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
本日の想定レンジとコメント
昨日も押し目買い勢力は弱く、10 年国債利回りの1.365%もサポートにならなかった。先物売りが先行する形で相場は崩れた。米1 月雇用統計の発表を前に、「気持ち悪い」下げに対抗する参加者がいなかった。しかし、昨日の下げの過程で先物のロングの整理はかなり進んだろう。ショートが積み上がるまでには至ってないだろうが、セリング・クライマックス的ムードは十分にあった。そして、とにかく、本日は外部環境が大きく好転している。下記のとおり、3 月末までの利回り上限1.40%は変更しておらず、昨日の1.380%がピークの候補と言える。もっとも、本日の戻りは意外に地味なものにとどまる公算がある。雇用統計の発表待ちという向きは残る。先物のテクニカルな戻りがあっても、現物に関し、投資家の動意が強まるには時間がかかると見られる。その中で買いやすいのは5 年国債だ。イールド・カーブは先物連動ゾーンの7 年周りの戻りが早く、その手前でフラット化、以降でスティープ化と予想する。
▼年度内債券予想/
予想利回り下限1.150%に上方修正、上限不変
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)はこのほど、年度内の予想利回り下限を修正、上限は不変とした----。
昨日、10 年305 回債利回りは1.380%まで上昇した。今年の最高1 月8 日の1.365%を超え、10 年カレントとしては昨年11 月12 日以来の水準となった。一昨日はともかく、昨日を含めて今年に入ってから米国長期金利は低下している。昨年末の米10 年国債利回りは3.910%を見ている。足元、株価も小安い。しかし、この外部環境の好転に市場参加者、特に国内最終投資家の反応が鈍い。
以上より、3 月末までの10 年国債利回りは、これまでの1.000〜1.400%から1.150〜1.400%に予想レンジを変更する。現水準からすれば今後、上限の切り上げも必要になるかもしれない。それでも、昨年6 月11 日の1.560%が今年度の天井であることはもちろん、11 月10 日の1.485%が二番天井との判断は不変である。
▼NY金急落/
新たな取引レンジ入り=次の下値めどは1050ドル?
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
Gold&Silver 売られましたね。これは正直非常に意外な動きでした。アジア時間帯は1100ドル台での小動きでした。Sell offのきっかけになったのが日本時間午後10時半に発表された米Labor Departmentから発表された失業保険受給者数が、予想を上回る大きな数字であったことで、これにより、将来への不安がふたたび再燃され、ユーロのギリシャに対する不安もふたたび悪材料としてドルが買われ、株、商品が強烈に売られました。ゴールドはストップがストップを発動させる状態になり1104ドルから1060ドル台までほぼ一直線に下落。1080ドルで6000ロットの売りが出て1分で1065ドルまで下がり、そこでまた4000ロットの売りがでたようです。明らかにストップロスの売り。レンジの底であった1074ドルもあっさりとブレーク。一昨日はショートの損切りだったのが、昨日はロングの損切りが加速されました。これで新たな取引レンジ入り、ですね。次の下値めどは1050。今日はまたアジアでは現物が強烈に売れるような気がしますがどうでしょうか。
▼米欧商品急落/
商品安の下、大豆は反発、コーンは総じて小反発
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された4日の海外商品市況は次のようになった----。
◎NY貴金属引け速報=軒並み暴落、ギリシャの債務懸念でリスク回避が加速
ニューヨーク貴金属は、軒並み暴落。 ニューヨーク金、銀ともに暴落。
金4月限は、ドル高・株安や原油安で前日の安値を下回ったあとも、ギリシャの債務問題に対する懸念でリスク回避の流れが加速し、テクニカル売りで年初来安値を更新。
銀3月限は、急落に対する反動で買いが先行したが、ドル高・株価安や原油・金・銅の下げが加速してリスク回避の手じまい売りが殺到し、5カ月ぶりの安値に暴落した。
プラチナ系貴金属(PGM)は暴落。
プラチナ4月限は、ドル高・株安で前日の安値を下回ったあとも、ギリシャの債務問題でリスク回避が加速し、ドル急伸や株・商品全面安の流れに巻き込まれて暴落した。
パラジウム3月限は、ドル高・株安や他の貴金属の暴落によるリスク回避の流れや、米景気に対する不透明感を嫌気し、投機筋の手じまい売りで年初来安値を更新した。
◎シカゴ穀物引け速報=大豆は反発、コーンは総じて小反発
大豆は反発、コーンは総じて小反発。
大豆3月限は、前日の安値で下げ止まったことから反発したあと、ドル高・株安の加速でリスク回避の流れが広がったことや輸出減少で年初来安値を更新したが、9ドルちょうどで下げ止まったあとは、EPAの決定による大豆油高でプラスに切り返した。
コーン3月限は、売り過剰感の台頭や大豆反発で買いが先行したあと、ドル高・株安によるリスク回避の流れやテクニカル売りで年初来安値を更新したが、当業者買いや農家の売り控え、大豆・小麦の反発、堅調な輸出をはやし、プラスサイドに浮上した。 (オーバルネクスト シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
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ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(4日)=309兆1835億円(前日比−1兆4690億円)
★ニュース・ヘッドライン・・・22:30米雇用統計発表(1月)
午前の東京株式市場=株価は業種別では全面安の展開。米国株の急落や円相場の急伸を嫌気して、一気に1万円近辺まで急落した。日経平均 が終値で前日比−293.33円安の10,062.65円、またTOPIXも同−0.78安の50.14、JASADAQ指数は同−安の となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種の全業種が下落した。
午前の東京外為市場=為替相場はNY市場で円が急伸した流れを受けて円高で推移。ドル円相場は89円台半ばで推移、ユーロ円はドル円以上に急落し122円台後半で推移している。
★堀内AIA社長のFXコメント=NYダウ、円相場を牛耳る、の巻
AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。「恐るべし投げ相場。殴り込み相場。ダウ、円相場を牛耳るの巻。ダウは瀬戸際なので警戒を要す。円相場は東京での戻りの程度を見てみたい」。(2月4日。夜中。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社
日本リテールファンド投資法人(8953)
■資金の借入に関するお知らせ
http://r26.smp.ne.jp/u/No/113903/eKI832baESkd_677/100204001.html
ソニー株式会社(6758)
■2009年度 第3四半期 業績説明会(02/04)のご案内
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/info/presen/index.html
株式会社サイバーエージェント(4751)
■モバイルSEOに特化した効果測定ツール「クイックアナライザーカタパルトモバイル」 CAテクノロジーより
提供開始〜費用対効果を精緻に分析、効果が明確なモバイルSEO導入を支援〜
■2009年に最も輝いたブログに贈られる「BLOG of the year 2009」各部門の受賞者を発表http://ir.cyberagent.co.jp/
コナミ株式会社(9766)
■2010年3月期第3四半期決算短信
http://www.konami.co.jp/ja/ir/ir-data/statements.html
■2010年3月期第3四半期決算発表資料
http://www.konami.co.jp/ja/ir/ir-data/meeting.html

