過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は2月19日(金)の金融・経済情報をお送りします。
■点検:欧州経済②/
独仏両国とも、ギリシャ等支援を行う余裕はない
大和総研・特別理事の田谷禎三さんは最近、欧州の経済情勢が厳しいものになっている背景には、主として3つの要因があったとした上で、「さらにPIIGS の財政悪化を契機とした問題が付け加わることになった」と考えている。
今回は、第3と第4についての見解をご紹介する。つまり、第3は、有望な輸出相手国となりつつあった中東欧諸国が外国からの資本流入のストップによって厳しい経済調整を強いられ、日本などに比べて輸出の伸びが限定的となっている。第4にPIIGSの財政に関連した問題が付け加わり、それらの国へのエクスポージャーを持つ金融機関の貸出態度はさらに厳しくなるだろうし、他の国も今後の財政による景気支援に慎重にならざるを得ないと見られる。
(3)深刻な調整過程を経験しつつある中東欧の影響
西側欧州諸国にとって中東欧諸国は、日本にとっての東アジア、米国にとっての中南米のようなもので、特に2000 年代に入って以降、有望な輸出相手国として育ってきた。しかし、これらの国は、一昨年以来、厳しい経済調整を強いられてきている。中東欧諸国は、経常収支の赤字を拡大させ、外資依存を強めるなかで高成長を遂げてきていたが、金融危機の影響で資金流入が突然止まり、経済発展戦略を転換せざるを得なくなった。
■グローバル・マーケット/
株高+債券高が並存=「スイートスポット」の状態
大和総研・経済金融調査部(熊谷亮丸シニアエコノミスト等/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、「スイートスポット」は続くか?
現在のグローバルな相場環境は株高と債券高が並存する「スイートスポット」とでも呼ぶべき状態にある。1985 年以降の世界的な金融市場の動向を振り返ると、過去3回(=①1985年3月〜1986 年9月、②1992年11月〜1994年1月、③1995年1月〜1998年11月)、株式相場と債券相場が何れも底堅く推移した時期があった。
<2010年一杯、「スイートスポット」的な状態が続くと予想>
2009年3月以降、世界の金融市場では株高と債券高が並存し4 度目の「スイートスポット」が到来している。歴史的に見ると、「スイートスポット」が終焉を迎えるきっかけは、景気過熱やインフレ圧力昂進を受けた、中央銀行による政策金利の引き上げであった。その意味で、今後のグローバルな金融市場のメインテーマは、基本的に「景気」から「インフレ」へとシフトしていくと見てよかろう。
▼今日の株価予想/
円安好感し日経は戻り高値10404円を超えられるか
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
東京市場は続伸の展開か。米連邦準備制度理事会(FRB)による公定歩合を0.25%引き上げるとの報道で、朝方はやや買いが減少する可能性はあるが、ドル円相場の92円台への動きでハイテク株を中心に輸出関連株は底堅い動きが見られよう。米グローベックスを睨みながらの展開で、先物主導で上げ幅を広げる展開も。
商い閑散のなか業績改善の低位材料株物色が続くとみられるが、昨日軟調であった鉄鋼、非鉄金属など素材セクターの一角や、小売や通信セクターにも注目だ。日経平均は2月3日戻り高値10404円を超えられるかがポイント。ザラ場では25日移動平均線(18日現在、10377円)や、一目均衡表の基準線10424円(週足転換線10424円にも相当)などをクリアしてくる可能性もある。予想レンジは10300円−10450円。
18日のNY株式市場でダウ平均は83ドル高と3日続伸。NASDAQは15.42ポイント高、S&P500は7.24ポイント上昇した。序盤は新規失業保険申請件数の結果が予想よりも弱かったことや、ウォルマートの11−1月期決算で既存店売上高が予想を下回ったことなども重しとなり上値の重い展開が続いた。しかし、ボルカールール(金融規制改革案)を従来より和らげることを検討しているとの報道を受けて上げ幅を広げる展開へ。高値圏で取引を終えた。業種では特に素材や資本財、またヒューレット・パッカードの決算を受けてテクノロジーセクターが上昇。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ105円高の10435円、円建ては90円高の10420円となった。
話題の銘柄
1925大和ハウス工業/来期以降は物件売却益が回復へ、目標株価1200円
三菱UFJでは、「10年3月期第3四半期累計営業利益は売却益減少により前年同期比4%減も、工事進行基準適用、販管費削減により、通期計画に対する進捗率は81%と順調。マンション評価損40億円の追加計上を、物流施設の売却等で吸収、10年3月期当社予想を据え置く。11年3月期は評価損一巡、売却益回復により、営業利益を増額」、「10年3月期予想営業利益の過半を占める商業建築事業のうち、物件売却は商業施設が依然苦戦も、物流施設は堅調、第4四半期に約80億円を同社組成物流ファンドに売却予定(売却益20億円、11年3月末残高目標900億円)。賃貸住宅も系列REITが4月に破綻REITと合併、物件取得余力が回復すると見る」、「1月の受注速報は戸建住宅が前年同月比3%増と、3ヵ月連続増加、住宅向け政策支援の効果が出ている。国内住宅着工が低迷する中、中国の大連、蘇州などで住宅・商業施設の開発を加速。商業建築事業と並ぶ成長分野として、中期的に期待できると見る」と指摘。今2010年3月期連結営業利益を620億円(EPS41.4円)と予想し、来2011年3月期連結営業利益を従来予想640億円(EPS50.1円)から700億円(EPS55.3円)へ、2012年3月期同670億円(EPS57.0円)から750億円(EPS63.9円)へ増額。今後6〜12ヵ月間の目標株価を1200円と設定。レーティングを「3」から「2」に引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
■FX市場ウォッチ/
思惑100%=市場は気迷いの仕掛け的動きばかり
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。
市場は気迷いの仕掛け的動きばかり。思惑100%って感じ。昨日、GSの事を書いたら、たくさんメール来たけど、GSがなくても世界は平気、デリバティブなんてなくても全然平気、宇宙工学の博士なんていなくても全然誰も困らない。あの莫大な稼ぎや莫大なボーナスを見れば、どのくらいぼっているのかわかりそうなものだ。株や為替の電子取引ですら、なくてもいい。昔の電話取引でも全然構わないよ〜〜〜ん。場立ち復活!(2月18日。夜中)
■ユーロ投資戦略/
上値は重く、戻りはしっかりと売ってみたい
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
海外FX市場サマリー(今朝)
ドル円は3日続伸。米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容となったことをきっかけに、一時90.56円まで値を下げたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。安く始まった米国株が堅調に推移したことが相場の支えとなったほか、米フィラデルフィア連銀が発表した2月の製造業景気指数(フィリー指数)が予想より強い内容となったことが買いを促した。米財務省が来週の国債入札額を発表すると、需給悪化への懸念から米長期金利が急伸(相場は下落)。昨日の高値91.39円を上抜けて、一時91.49円まで値を上げた。
その後、クロス円の上昇につれた買いが相場の支えとなる半面、一目均衡表の雲の上限が位置する91.40円レベルを意識した売りが上値を抑えたため、もみ合いの展開が続いていたが、引けにかけてドル買いが膨らんだ。株取引終了後に、米連邦準備理事会(FRB)が公定歩合を引き上げると発表したことを受けた。一時1月21日以来の高値となる91.82円まで値を上げた。
ユーロドルは続落。原油高や予想を上回る加経済指標を手掛かりに米ドルカナダドルが下落したほか、SNBの介入観測を背景にユーロスイスフランが上昇。対カナダドルでの米ドル売りや、スイスフランでのユーロ買いの影響で、アジア時間に付けた高値1.3613ドルを上抜けると、ストップロスを誘発し一時1.3655ドルまで値を上げた。市場関係者からは「アジア系ソブリンネームの買いが入った」との声が聞かれた。ただ、中盤以降は上値の重さが目立った。ドル円の上昇につれたユーロ売り・ドル買いが出たほか、FRBが公定歩合を引き上げると発表したことをきっかけに売りが膨らんだ。ノックアウトオプションが設定されていた1.3500ドルを下抜けて、一時5月18日以来の安値となる1.3490ドルまで値を下げた。
ユーロ円はほぼ横ばい。予想を下回る米雇用指標をきっかけに一時122.76円まで値を下げた後は、一転ショートカバーが優勢に。米長期金利の上昇を手掛かりに対ドルで円売りが強まった影響を受けたほか、米株高を背景に投資家のリスク志向が高まるとの見方から買いが進んだ。一時124.46円まで値を上げた。
▼今日の長期金利/
3月限の日足は、寄引同事線で転換期を示唆
三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした----。
<予想レンジ>
・長期金利(#305) 1.320%〜1.340%
・債券先物(3月限) 139.35円〜139.55円
<シナリオ>
長期金利は昨日の米債続落(米株高とFRBによる公定歩合引き上げによる)を受けて反発、強含み。
▼今日の債券相場/
今は、「金持ち喧嘩せず」の諺どおりになっている?
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
本日の想定レンジとコメント
昨日の相場は外部環境の悪化にもかかわらず、小じっかり。さすがに、本日は小甘いと予想するもの、やはり、底堅さは変わらないのだろう。もっとも、地合いが好転しているというより、外部環境に反応する市場参加者がいない閑散相場の現れと言う方が正確である。かつての円債市場は、「金持ちほど喧嘩した」ものだが、今は、「金持ち喧嘩せず」の諺どおりになっていよう。また、本日は流動性供給入札が行われる。総額3,000億円、対象銘柄は10年270〜302回債、20年54〜80回債。多少、局所的にイールド・カーブに影響するかもしれないが、全体の変化としては、先物連動ゾーン以降でフラット化と見込む。
▼債券オペレーション/
3月末に向けフラット化進行=それを狙ったオペの好機
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は、16 日付けの本レポートでは、20 年国債利回りの2.150%以上の水準で、20-5 年のフラット化を狙うオペレーションを推奨した。
本日は昨日発刊した「日本国債のフラットナー期待を考察」(G10 Rates Strategy)での分析を使って補足をしたい。と言う。なお、同レポートはAsia-Pac 地域のG10 金利ストラテジー・グループによるものである。
▼NY金相場/
2日連続+同時刻=ビッグニュースが出るなんて!
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY金相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
昨日の朝のIMFの金売却ニュースの重しから昨日のアジアは頭の重たい展開でした。昨日書きましたがニュースが出たのが朝の6時30分ころ。1115ドルから1105ドルまで一瞬で下がり、アジアはそこからスタート。一時1100ドルを割る場面がありましたが、そのレベルではアジアの実需の買いがすかさず入ってきました。結局そこは支えられて、逆に欧米では買戻しが入り、IMFのニュース前のレベルを超えて、ニューヨーク引け後はさらに上申、一昨日の1120ドルを回復しています。IMFのニュースは相場への影響は軽微ということで、一日で消化されたようです。まあそうですね。191トンをいっぺんに売るわけではなく、今後も中央銀行の買い手が現れる可能性も高いですからね。1100ドル割れでの実需買い、そして一日で値を戻したということで、その地合いの強さが確認されたという感じです。ただ1120ドル台は先日は売りが出てきたところなので、ここをさらに超えてあげるのにはそれなりのきっかけが必要だと思います。ここまで書いたところでまた東京時間朝6時半、昨日と同じようにニュースが出ました。FEDが金利を0.25%上げて0.75%にすると発表しました。ゴールドは1123から1113までユーロは1.3610から1.35まで急落しました。なんなんでしょう、二日連続でそれも同じ時間にこんなビッグニュースが出るなんて!
▼米欧商品市況/
NY原油=ドル下落やテクニカルな動きで 大幅続伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された18日の海外商品市況は次のようになった----。
◎NY貴金属引け速報=総じて下落、ドル高再開でマイナスに転落
ニューヨーク貴金属は総じて下落。ニューヨーク金は総じて小反落、銀は小幅続落。
金4月限は、IMFの保有金売却再開の報で1100ドルを下回ったあと、ドル反落や原油の急反発、株価反発で切り返したが、ドル高再開でマイナスサイドに転落した。
銀3月限は、IMFの保有金売却再開による金の急落に追随したあと、ドル反落や原油・銅の急反発、株価・金の反発でプラスに切り返したが、ドル高再開で値を消した。
プラチナ系貴金属(PGM)は下落。
プラチナ4月限は大幅続落。IMFの保有金売却再開の報による金の急落で値を消したあと、ドルの反落や原油の急反発で地合いを回復したが、ドル高再開で値を消した。
パラジウム3月限は反落。金の急落やドル高で値を消したあと、外部市場の強気転換やインフレ懸念でプラスに浮上したが、ドル高再開による戻り売りで地合いを弱めた。
◎NY原油引け速報=期近は大幅続伸、ドル下落やテクニカルな動きで
ニューヨーク原油は期近が大幅続伸。終値の前営業日比は、期近2限月が1.69〜1.73ドル高、その他の限月は1.42〜1.63ドル高。朝方にドル相場の下落やテクニカルな動きなどに支えられると、終盤には株高などを好感し、期近は1カ月ぶりの高値圏へと大きく上昇した。
(オーバルネクスト/シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(18日)=306兆2186億円(前日比+1111億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、米国株堅調、やや円安気味でも軟調な展開。日経平均 が終値で前日比−76.26円安の10,259.43円、またTOPIXも同−6.68安の898.05、JASADAQ指数は同−0.15安の50.06となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは空運業、石油石炭製品、ゴム製品の3業種に止まった。
午前の東京外為市場=為替相場は対ドルで下落、対クロス円で上昇。ドル円相場は91円台後半で推移、ユーロ円は123円台後半で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
カブドットコム証券株式会社(8703)
■株式の分割、単元株制度の採用及び定款の一部変更に関するお知らせ
■平成22年3月期の期末配当(普通配当及び創業10周年記念配当)予想に関するお知らせ
http://kabu.com
ソニー株式会社(6758)
■ドーサン事業所(米国アラバマ州)の生産オペレーション終了について
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201002/10-023/
トレンドマイクロ株式会社(4704)
■剰余金の配当に関するお知らせ
http://jp.trendmicro.com/imperia/md/content/jp/aboutus/financialinformation/irinformation/2010/20100218-2_j_final.pdf
■平成21年12月期個別業績数値と前期業績数値との差異について(単体)
http://jp.trendmicro.com/imperia/md/content/jp/aboutus/financialinformation/irinformation/2010/20100218-1_j_final.pdf
株式会社サイバーエージェント(4751)
■ジークレスト、キャラクター育成ゲーム「ぽよん」を2月下旬より「mixiアプリ」にて提供
http://mixi.jp/run_appli.pl?id=13019

